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日々彩々

暮らしの雑感。写真もあり

いつだって更新、行進だね!

2023-08-31 00:29:46 | エッセイ


こんな大汗かいたことがない!上野まではJR直行で一時間足らず。
最終日まであと2日の都美術館、マチス展へ。こりゃ混むぞ、ちょうど昼頃上野駅に着いた。朝が遅いからランチは2時3時でいい。急ぎ行くべし!いつも午後からの集まりで時間が怪しい時は、電車の中でもプロテイン15g入りのブラックチョコレート菓子もぐもぐ、持参のペットボトルの水ですます。この日もエキナカのコンビニでいつものを買い、駅降りてすぐの大木をぐるりと囲むベンチに腰掛けた。
夏にリュックはどうにも好かんよ.背中の汗がイカン。美術館のロッカーはどうせ満杯に決まってるさ。で仕方なく泣く背負ってきた。さてと座りリュック降ろすとブラウスは案の定、びしょびしょ!まずは水を飲もうと、唇から上あごへ舌を這わせると、なんとしょっぱい!どうやら汗が塩に変換しているのであ~る。減塩を頭において料理してる身。夏は汗かくからと塩飴が頭に浮かぶけどホンに塩分が必要な酷暑なんだと実感したよ。

美術館へ入る。大勢の人がずらっと一列に並んでのろのろと行進の図だ。けど入場券売り場窓口は4つ。以外にスムーズに会場に。どんな展覧会も一番の展示物は開催の意図や作者の紹介する文字だらけのでっかいパネル。そこは人だかりの場!オババン女子は先にいろいろと調べてから現物を見るのが常。だからパスだよ。20年前もマチス展があった。高齢もんにはマチスの実物を見る最後のチャンスだよ❣。
なんで今、マチスか?と語ってるラジオ番組をたまたま耳にした。時代は更新の時代、マチスも作品を更新し続けた人、と学芸員の方が話してた。
なるほどね。確かに何もかもこれまで世の中大きく変わった。まずは食わなきゃいけないので諸物価高騰の折、毎日の総菜作りも変えざるをえない!日々痛感しとるぞ。

アンリ・マチスは、(1954年没)1869年にフランスの地方の裕福な穀物商の長男に生まれ、父の勧めでパリに出ての法律学校に学び法律事務所の書記に。その後、盲腸炎に。療養中に母から画材を贈られたのが契機で画家を目指す。父は快く思わなったけどパリに出て私立の美術学校へ。フォービズム(野獣派)と呼ばれる厚塗りの画風を確立したけど、続かなかった。
「色彩の魔術師」とあって会場には素描やブロンズ像などの暗めの一角もあるけど、全体が明るい印象だ。普通の風景画はどうも数点だったような・・・。いわゆる絵は女性の絵と静物画だ。

マチスは多くの女性と縁が深かったといわれてるけど、それは彼が優しいからに決まってるよね。モデルの女性たちの姿はどこまでも自然で、あーしてこーしてと彼の指示でポージングしてるようではない。実際に彼はありのままの女性の魅力を描ききった・・・。
フランス国家が買い上げ彼を一気に有名にした「読書する女性」は最初の交際相手だ。離別したのちは彼女との間の娘、マルグリットは後もモデルをつとめたそうな。今回初めて目にした、ピカソのキュービズム(立体派)の影響を受けた「白とバラの頭部」はピンクが美しい。首のペンダントがこの絵の大きなポイントと見た❣アクセサリー好きのオババン女子だからの見解じゃないと自負しとるんですがねえ。
女性への優しい眼差しは、そのままテーブルの上の食器や果物、植物など犬や金魚など、チェストに置かれたネクタイにも注がれた・・・。
旅した思い出の南太平洋の海と空をモチーフにした巨大な麻の壁掛けも楽しく素敵だ❣、晩年に手掛けた切り絵のシンプルな造形と色にも感動!晩年をこんなにも豊かに過ごせるなんてさ、百凡の人間とは隔世の差だね、うらやましい。

最後のコーナーは金と体力があれば行きたかったフランス・バンス市の小さな教会の動画。彼がデザインを手掛けたステンドグラスで有名になった。ヨーロッパのあちこちの教会にあるちょっと重苦しい印象のそれとは大きく違う。
シンプルな造形で色は青と黄色だ。カメラは朝日が射す時間から日没までの教会内部をなめる。机上にズラリ置かれた白い太い蝋燭の色に目をやる。なんと蝋燭は、青と黄色のガラスは大陽のさす時間や角度で色が変わっていくのだよ!
動画のおかげで大々満足の今生最後のマチス様作品との出会いだった。けど、頭に引っかかったのは、ステンドグラスの色が青と黄色だってこと。
もうピンとくるよね。かのウクライナの国旗だ。当然だけど遠いバンス市の教会も平和を祈っているよって。



東西に長いモダンなガラス張りの建物


美術館入り口の案内
南仏サントロペの海辺でくつろぐ人々











私の推し、左は娘のマルグリットをモデルに立体的に描いた「白とバラ色の頭部」
右はマグノリアのある静物


全国高校野球部3486校!
高校野球の姿を「更新」した慶應ナインの行進
107年ぶりの優勝、2016年は同じ神奈川の東海大相模が優勝



春先に息子が出張で訪れたバルセロナのサクラダファミリアのポストカード
3日前までの予約が必要


江の島灯篭 1000基の灯篭が灯る
光の絵巻が江の島神社に展開





8月は鎮魂の月
百合の花ことばは「純粋、純潔」
キリスト教では聖母マリアを象徴する花

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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (たかこ)
2023-09-07 09:05:18
混んでいる美術館は移動も大変ですよね💦
でも好きな絵が見つかったら大当たり🎯  扉がひとつ開く気がします。
娘さんの首に輝くアクセサリーは、やはり大事なメッセージがあると私も思います。
本物だとすればかなり大きなダイヤです💎 誰の所有でどんな由来があるものか、調べてみたくなりました。

マティスの、一見悲劇に見舞われているのにあくまで前向きに進む人生の捉え方は、生き方のお手本です☺️

この猛暑の中でも上野まで出向くなんて、すごいです。
こちらも元気出さねば、と思います♪
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Unknown (寺田)
2023-09-08 13:16:42
いつも同じことを言っていますが、絵画がどうして見る人に感度を与えるか分からない。ブログを拝見して絵の好きな方のこころの動きが少し分かったような気がします。

絵から感動は貰えませんが、絵を描きたいという気持ちはよく分かります。この間箱根のポーラ美術館で日本画の変遷という絵画展を見てきましたが、絵を見ると超下手糞なのに書きたくなりますね。

話しは違いますが、上野の森に1時間で行けるというのはなんとも恵まれているといつも思います。
一番行くのは、国立博物館ですが。
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Unknown (フォーリーブス川島)
2023-09-22 13:03:39
マチス展行けなかったので、ブログ嬉しいです!写真もあって。色彩きれいですね!生い立ちも知れて。🤗江ノ島の灯籠もいいですね!息子さんサクラダファミリア見たんですね。
今年はペチュニアが暑さで枯れたけど、少し持ち直しました。😊ペンタスもかわいいです。
和菓子講座も生地は、先生ですが、汗かきながら成型楽しんでます。
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