散歩の時間

東武東上線をたどりながら池袋から秩父湖まで散歩をします。その様子をスライドショーでご紹介します。

リホーム  壁の中に水が入っていた

2008-02-17 23:12:43 | リホーム
久々にリホームねたです。

写真は内装の壁を取り払ったところです。出窓の左側の壁の中が水漏れでだめになっています。

「左がだめでも右ならいいさ。」と言うようなことはなくて、右も同じようにだめです。

この家は20年以上前の建売で、外壁はモルタルぶきというタイプです。出窓と言うのがこのころ登場して、人気だったのかもしれません。2階の洋室にそれぞれ1箇所づつと、キッチンに1箇所で、3つ付いています。

この出窓の取り付けと言うのか、出窓の設計と言うのか、両方かもしれませんが悪かったので両端から雨が回り込んで壁の中を流れていたのです。

どうも、出始めの出窓には設計不良で雨が回り込むものがあったのではと思います。

でも、ベテランのサッシ屋さんなら(家は非常に分業化が進んでいて、アルミサッシ類はサッシ屋が取り付ける)取り付けたときに、構造をみて雨が入りそうだと分かりそうなものです。

家の外壁と言うのは、「いかに雨が入らないように作るか」ということに8割以上の知恵と工夫を凝らしていると言っても過言ではないものなのです。

そうこうして、20年壁の中を雨が流れた家は外から見てどうなるかと言うと、ひびが入っています。

そういうわけで、家に外側に窓の取り付けあたりからひびが入っていて、窓の締りが悪くなっている家は雨が入っている可能性があります。

家の周りをぐるりと回ってみて、コンクリの基礎にひびが無かったら、外壁のひびは雨のせいかもしれません。

それで、壁の中に水が入るとどうなるかと言うと、見てのとおり、横木が腐れて無くなってしまっています。

20年以上、新築のときから水が入っていたと思われるので、2階から入った水は1階まで伝わって、梁という、横に渡した大きな柱も半分近く腐らせてしまっていました。

梁が弱ったため、家は2階の西の角が少し傾き2階の窓に締りの悪くなったものがあります。

これは素人にはどうしようもないので、大工さんを頼んで横木の梁の追加や補強をしてもらいました。



そう言うことが分かってから、外を歩きながら見てみると、目につく家に「ひび」けっこう入ってますね。

でも、思ったのは、それでもけっこう丈夫だと言うことです。

20年くらいははよほどの手抜きでもなければしっかりしています。

20年たったら、ちょっと本格的な修繕をしたほうがいいかもしれませんね。





木造家屋の壁と言うのは、構造体の柱をはさんで外壁側は横板を少しの隙間を空けながら外壁全体に打ち付けます。

次に防水の黒い紙を一面にホチキスのようなもので止めつけます。

この黒い少し厚手の防水の紙がとてもえらくて、外壁のひびから入った雨は中に通さないのです。

(写真では黒い紙が破れて、外側から塗ったモルタルの裏側が見えています。)

その紙の上に針金の格子状の網をホチキスのようなもので止めつけます。

その上にモルタルを1センチくらい塗って塗装をするのです。

これで、一応防火と言うことになっています。



壁の内側はというと、柱の間に断熱材を隙間無くつめて、ボードと呼ばれる石膏を紙ではさんだような板を部屋の内側全体に止めつけます。

内装はこのボードに壁紙を張ればおしまいです。

壁には壁らしい模様の壁紙を、天井には天井らしい模様の壁紙を、床にはさすがに床模様の紙というわけにはいかないのですが、木目模様のタイルや、クッションフロアなどというものがあって、フローリングかと思ったら違った、ということはよくあります。

本当によく見てみると、今時の家の内装というのはよくできていると言うのか、よくできていないと言うのか、簡単でお手軽なものです。

フローリングと言われているものの中にも、ふかふかした感じのがあります。

あれは、クッション状の板の上にフローリング模様の樹脂を張った床材です。

木でできているものも、合板に薄く削った板を貼ったものがほとんどです。


合板といえば、ベニヤ板のことですが、

次回は床に合板を使った家について。








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