日本祖国戦線

愛国社会主義(National Socialism)による日本及び世界の再建を模索する研究会です。

富の再分配、一億総中流の復元(国民社会主義の可能性)~2

2016年04月03日 22時53分14秒 | 愛国社会主義/ファシズム(結束主義)
前回→富の再分配、一億総中流の復元(国民社会主義の可能性)~1

国民社会主義とは、どんな考え方?



有名な「ナチス」(「ナチス」は反対勢力が使った蔑称で正確な略し方は「NSDAP」です。)の正式名称は「国民社会主義ドイツ労働者党」です。

一般的に「ナチス」は軍国主義の権化、狂気の差別主義者のように思われていますが、経済思想まではあまり知られていません。

テンプレート的な左翼は「ネオナチの台頭を防げ」と言って少し強権的な政治家を見れば「ファシスト倒せ」と叫びます。
(安倍晋三や橋下徹なんかは国民社会主義と真逆な新自由主義者なのにファシスト扱いされるのは失笑ものです。)

国民社会主義を信奉する者も、反対する者も、「ナチス」の思想を正しく理解しなければ意味ないのです。


前置きはここまでとして、国民社会主義は簡単に言えば「資本主義と共産主義を足して2で割った」経済思想です。

資本主義と共産主義の良いとこ取り

ドイツ第三帝国の政治経済思想は資本主義と共産主義の中間のようなものでした。

基本的には資本主義・自由主義を採りつつ、国家が関与する部分もあったのです。

第一次世界大戦敗戦後のドイツは厳しい状況下に置かれました。
ドイツは、経済が崩壊していく過程で、「資本主義の矛盾」を経験しました。

その一方、理想の民主憲法と呼ばれたワイマール憲法の下に行われた社会主義的な極端な社会保障政策の非効率さも経験しました。

そこで、NSDAPは資本主義と社会主義の長所を生かしつつ、欠点を修正するという結論に至ったのです。

第三帝国の経済大臣シャハトは次のような言葉を残しています。


「資本主義的経済方法の応用なきいかなる社会主義的経済方法も考えられず、各経済階級間の社会主義的協調なきいかなる資本主義経済も存立しない。」

つまり、資本主義の良い点と社会主義の良い点を組み合わせなければ経済は上手くいかないということです。

資本主義・自由主義は、個人の自由な発想と、自由競争によって経済を効率的に発展させることができます。

しかし、ブラック企業や内部留保を溜め込む企業の存在がそうであるように、利己的に営利を追い求めるばかりで、庶民に深刻な格差が生じれば、階級闘争に発展して社会的には不経済になる。

個人の創意工夫を生かしながら、階級対立(経営者と労働者の対立)が生じないように、富の分配をすることが理想の経済体制だとシャハトは喝破したのです。


資本主義と社会主義の良いとこ取りで、適切な競争を育みながら平等社会を維持する手法が国民社会主義なのです。



続きます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿