日本祖国戦線

愛国社会主義(National Socialism)による日本及び世界の再建を模索する研究会です。

銃規制できぬ蛮国アメリカ~騎兵隊根性は健在

2017年10月15日 15時42分43秒 | 歴史


「恋におちたシェイクスピア」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」のジョン・マッデン監督が「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャスティンを主演に迎え、天才的な戦略を駆使して政治を影で動かすロビイストの知られざる実態に迫った社会派サスペンス。大手ロビー会社の花形ロビイストとして活躍してきたエリザベス・スローンは、銃の所持を支持する仕事を断り、銃規制派の小さな会社に移籍する。卓越したアイデアと大胆な決断力で難局を乗り越え、勝利を目前にした矢先、彼女の赤裸々なプライベートが露呈してしまう。さらに、予想外の事件によって事態はますます悪化していく。共演に「キングスマン」のマーク・ストロング、「インターステラー」のジョン・リスゴー。

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「女神の見えざる手」という映画が話題になっている。
銃規制の問題を通して、「銃社会」であるアメリカに疑問を呈す作品である。

去る10月1日にラスベガスでスティーブン・パドックという男が自動式の銃を数千発砲、58人が死亡、489人が負傷するという事件があった。
犯行後、テロ組織ISILは「この事件の責任は我々にある。彼は数か月前イスラム教に改宗した」と声明を発したが、これは後付けと見られており、犯人に思想・政治的動機があったことは明らかになっていない。

即ち、アメリカという国は政治的テロリストや単なる狂人が何時銃を乱射してもおかしくない危険な社会である。
ある意味、一党独裁国家である旧ソ連や支那、北朝鮮の方が道端でいきなり撃たれる危険がないだけマシかもしれない。
(まあ後者は、いきなり逮捕される危険があるからどっちもどっちだ。)



1992年10月17日にアメリカのルイジアナ州バトンルージュで日本人留学生が「フリーズ(Freeze「動くな」の意)」の意味が咄嗟に分からなかったために理不尽に撃ち殺される事件があった。

遺族は「アメリカの家庭からの銃の撤去を求める請願書」に署名を求める活動を開始、1年余で170万人分を超える署名を集め、また良識ある米国人の協力も得て、銃規制法である「ブレイディ法」が可決された。

しかし、巨大な圧力団体である「全米ライフル協会」の反発や、協会員の父親(ジョージ・H・W・ブッシュ)を持つジョージ・W・ブッシュの大統領就任によって「ブレイディ法」は廃止された。


(銃社会の権化、「全米ライフル協会」)

結局のところ、アメリカという国は銃規制を実現することは不可能に近いだろう。

アメリカの市民が自由に銃を所持できる根拠はアメリカ合衆国憲法修正条項第2条に定められた「武器を所持して携帯する権利」にある。

修正第2条
(人民の武装権)
規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有し、また携帯する権利は、これを侵してはならない。


この武装権が規定された背景は、武力で独立を突き付けた英国に対する警戒と、先住民族に対する侵略の意図があった。

そもそも、欧州から「新天地」と称して勝手にアメリカ大陸(この「アメリカ」という地名もアメリゴ・ヴェスプッチという発見者の名に由来しているため、あまり肯定的に使いたくない)にやってきた白人達は、飢えたときにインディアン諸族に助けてもらった恩も忘れて、彼らをだまし討ちにして領土を奪い英国領を経て「アメリカ合衆国」になった。

アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンは独立戦争の最中、ニューヨーク植民地北部のイロコイ族集落を襲わせた。この際、ワシントンは「インディアンの村をただ制圧するだけでなく、皆殺しにするように。」と指令した。

ところが、アメリカの「合衆国」という国制は、イロコイ族の「合議制」の文化に影響されているのである。

共和主義と民主主義の高潔な原理に基づいた、彼らイロコイ連邦の国家組織は、結局ベンジャミン・フランクリンを含む多くの植民地指導者の関心を集めた。18世紀中を通して、彼らの五カ国の自治システムの中心にあった共和・民主の両原則は、白人の男性支配の哲学のなか、より正当で人道的な政治手法を捜していたヨーロッパとアメリカの政治体に組み込まれたのである。

このイロコイ連邦(六部族連邦)のシステムは、植民地の政治家や思想家の心をとらえ、そのなかの何人か(フランクリンやトマス・ペイン)は、ロングハウスでの同盟部族会議に参加し、外交についての授業を受けている。イロコイ連邦の長老は、何度も彼らの連邦のスタイルを白人たちの13植民地のモデルとして彼らに提示している。

合衆国のハクトウワシの国章はイロコイ連邦のシンボルを元にしたものであり、合衆国憲法そのものも、言論の自由や信教の自由、選挙や弾劾、「安全保障条約」、独立州の連邦としての「連邦制」などがイロコイ連邦からアメリカ合衆国へと引き継がれたものである。また、イロコイは事実上、最も初期に女性の選挙権を認めた集団である。


イロコイ連邦 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%82%A4%E9%80%A3%E9%82%A6

まさに、アメリカとは恩知らずの恩知らずによる恩知らずのための国家である。



この上、更に図々しくも「フロンティア精神」「明白なる使命(Manifest Destiny)」と称してインディアン達を侵略していった。


(「文明化」を象徴する「女神」の絵、インディアン達には「悪魔」に見えただろう)

この一連のインディアン戦争の中で、最もクズな人物がジョージ・アームストロング・カスター中佐であろう。



カスターは「ウォシタ川の戦い」においてシャイアン族和平派のブラック・ケトル酋長を襲撃し、女子供も一方的に虐殺して生き残った者を奴隷にした。

この後、カスターはシャイアン族と和平協定を結ぶが、後にシャイアン族の領土である「ブラックヒルズ」で金が発見されると、協定を破って侵略を始めたが、功を焦り少数の部隊で進撃した彼は「リトルビッグホーン」でインディアン同盟軍に包囲され全滅した。


(リトルビッグホーンの戦い)

実は、先のシャイアン族との和平協定の場で、酋長はパイプから灰を気付かれないようそっとカスターのブーツの上に落として呪いをかけ、「もしお前がシャイアン族との和平協定を破って裏切れば、大精霊の名にかけて、ただちにその身に死が訪れるからな」と警告した。

まさに天誅である。

しかし、近代兵器を有する白人が徐々にインディアン諸族を各個撃破していき、アメリカ合衆国の領土に組み込まれていった。





そして、アフリカ大陸から連行してきた黒人奴隷を使って富を築いたのである。

ちなみに、先述した「全米ライフル協会」は、南北戦争に勝利した北部の軍人や武器商人が立ち上げた組織であり、インディアン虐殺者たちの子孫である。
銃規制法を廃止したジョージ・W・ブッシュや、その父は共にイラク戦争・アフガン戦争(息子)と湾岸戦争・パナマ侵攻(父)を強行した戦争狂でもある。


西海岸、カリフォルニアの果てまで侵略しつくした合衆国の「明白なる使命」は、そこで終わらなかった。


太平洋の平和な島国、ハワイ王国を併合し、スペインに戦争を仕掛けてキューバとフィリピンを植民地にして、大東亜解放に立った日本に核を落とした。
多くのベトナム人が殺傷され、イラクやアフガニスタン、リビア、シリアの人々の上にミサイルが落とされた。

そのアメリカにとって「銃」とは力の象徴であり、「銃」の先にあるものが「核兵器」である。
西部開拓ならぬ西部侵略した「騎兵隊根性」ある限り、アメリカ社会は「銃」と「核兵器」を手放すことは出来ない。


あえて言えば、アメリカはインディアンに土地を返して合衆国を解体すべきなのだ。

寛容なインディアン達は白人を差別したりはしない。
インディアン主導の国家ならば、白人と黒人も融和した連邦国家を建設できるだろう。


(イロコイ連邦 国旗)

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第一回「大和民族の団結×愛国社会主義日本労働者戦線」討論会

同憂ブロガーである「大和民族の団結」様との討論企画です。

第一回目のテーマは
1、総選挙について

2、北鮮情勢について

3、対米従属の問題と国防について

4、安倍政権の経済政策と、景気回復の策について

5、福祉と労働問題について
です。

質問・反論なんでも歓迎です。後に記事にもしますが、ぜひご覧ください。
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/news/6188/1506155514/

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