大きな木♪

今日は訪問ヘルパーのお仕事の日でした。
認知症のSさんと、いつものように一緒に買い物に行きました。
団地を通って、クリーニング屋さん、お茶屋さん、スーパーへ行くいつものコース。
１本の木の横を通るたびに、Sさんは愛着を込めてその木を見上げます。
「大きな木ですね～」と話しかけると、
「そうですねえ」と答えます。
会話はそれだけ。
でも、Sさんの「そうですねえ」の一言には、たくさんの思いが詰まっているような気がするんです。
いつだったか「この木のそばのベンチに座ったような記憶があるんです」と言っていました。
「少し座りましょうか」Sさんを誘って、道沿いのベンチに座ってみました。
Sさんは何も言わないけれど、そこにはとっても優しい空気が流れていました。
ずっと前にこのベンチに座った記憶は、きっとステキな思い出の一つなのでしょうね。