素人屋雑貨店

何をやっても素人なわたしの雑記帳

「健全な信仰とは何か」 丸屋真也 著 (いのちのことば社)

2011-04-12 23:30:15 | 


クリスチャン=立派な人 ではないはずが、ワタシ、心のどこかで無意識に「いい人」になろうとしていたのかもしれません 
そんな時は気持ちが苦しくなりますね 
無理しているからだと思います 

神様は「もっと楽に、自由になりなさい」 と  優しく言ってくれているのにね~


「たとえ病むとも」  重兼 芳子 著

2009-11-07 20:53:07 | 


「しばらく検査を兼ねて入院します。病室では暇なので書きたいと思いますが、検査がハードならばぐったりしちゃってそれもできないかもしれません」
…母はその五日後に入院をし、そのまま還らぬ人となった。(長女 重兼裕子「あとがきにかえて」より)

芥川賞作家 重兼 芳子さんは、ホスピスの草分けと言える、聖ヨハネ会桜町ホスピスの建設のために力を注いだ一人でもありました。
「たとえ病むとも」は、重兼さんが、ガンの告知を受けてから亡くなるまでの手記です。
命の使い方について考えさせられます。(岩波書店)

「悲しみのむこう側」 年間三万人と言われる自殺者の残された家族

2009-10-30 19:56:26 | 


平凡だけど寄り添って、夫婦仲良く生活していた。
そんな矢先、突然夫が自殺したとしたら。。。。わたしだったら、どうするだろう?
同世代の夫婦に起こった出来事でもあり、共感するところがとてもたくさんありました。

「悲しみのむこう側にあるものは、正直、今はまだ霧の中。まだ何も見えていません・・・・・等身大の自分を受け止めながら、パパと過ごした時間、想い出の一つ一つを大切にして、残された時間、子供たちと共に精一杯生きていきたいと思います。」(本文より)   芝登 樹美絵 著 (文芸社)

「ターシャ・テューダーの言葉」1.2.3

2009-10-20 15:48:24 | 


アメリカ、バーモント州の山奥で、ほとんど自給自足の生活を営みながら、広大な庭で花を育て、生活のための絵を描きつづける、絵本作家・さし絵作家、ターシャ・テューダの言葉を集めた3冊の本。
87~89歳の時に出版されました。

 1「思うとおりに歩めばいいのよ」
 2「楽しみは創り出せるものなのよ」
 3「今がいちばんいい時よ」  (発行 メディアファクトリー)


花を植え、野菜を育て、ヤギと鶏と暮らしているターシャは有名な絵本作家ですが、絵を描くのは「もっといい球根を買うため」なのだそうです。

糸を紡いで布を織り、編み物をし、人形を作り、料理を作り、お茶を飲む。。。。そんな生活を楽しんでいます。
そしてとってもかわいいおばあちゃん。
わたしも、年を取ったらこんなふうに好きなことをしてマイペースに生活できたら


「わたしは、ロマンチストなの。
・・・・ロマンチストは、心が自由で、何事も最大限に楽しめるの。
ロマンチストになることは、人生を楽しむ現実的な方法と言えるかもしれないわね」(本文より)


「わたしは八十九歳になりますが、
やりたいこと、学びたいことが、まだたくさんあります。
長生きして、生きる喜びを満喫するつもりよ。
生きているって、すばらしいと思いませんか」(本文より)

「こけちゃいました ・ 私の失敗談」 近代文芸社

2009-10-13 16:02:56 | 


下着泥棒が捕まったとの警察からの電話。犯人は娘の下着だけ持ち帰り、母のものは道に棄てた・・・母が自分の下着に名前を書いていたので、拾った近所の人が通報して犯人が捕まった・・・などなど。

笑える失敗から九死に一生を得た失敗まで、普通の人々の普通の生活の中で起こった数々のエピソードを集めた本。

それにしても、他人の失敗ってどうして楽しいんでしょうね~
これが「ついに手にした・私の成功談」だったら、全然読む気がしませんよ~

「さて、コーヒーにしませんか?」 小林カツ代 著 

2009-10-06 17:06:38 | 


料理家 小林カツ代さんのエッセイです。
学生からすぐ結婚したカツ代さんが、キッチンで料理をしながら考えたあれこれ。
料理家のカツ代さんが「結婚するまで料理なんてしたことなかった」というのは意外です。
柔軟で自由な視点と文体が好きだな~、と思います。
たとえば、

「恋する予感」という章では。。。。

 えー、突然ですが、人間、死ぬまで ″ひょっとすると、私は恋、いや、恋愛をするかもしれない″という心地を忘れてはいけませんな。本気でそう思い始めたのは、私め四〇代に入ってから。(本文より)

つまり…それくらいの気持ちで、身だしなみやオシャレに気を配りましょ、っていうことを書いているんですけどね

どんなに忙しくても、一人でくつろぐコーヒータイムを大切にしている、とか、たまには赤いマニュキュアをつけることが心の潤い、とか、「うん、うん、解る」と思わずうなずいてしまうような一冊です  (大和書房)

「J ・ ウェスレー」 栗栖ひろみ 著 教会新報社

2009-09-30 22:14:03 | 


メソジスト教会を起こしたジョン・ウェスレーの伝記です。
その原動力はキリストでした。

そんなウェスレーの結婚生活は大変だったようです。

…そんな妻を、ウェスレーはやさしくあつかい、彼女がヒステリーをおこすたびにかわいそうになるのであった。チャールスが見かねて別居をすすめたときも、彼はさびしそうに笑ってこういうのだった。
『あれはかわいそうな女なんだよ。だれも親身になって話をきいてやる友人もいないし、身内もいやがってあまり交際しないんだ。それに―彼女は心の奥底に病気をもっている』(本文より)

「生き方上手」 日野原重明 著 (ユーリーグ)

2009-08-31 17:43:20 | 
聖路加国際病院理事長・同名誉院長 日野原先生の本です。
先生は、今も現役の医師。
1911年生まれの先生が90歳の時に書かれた本。

目次は・・・・

何事もとらえかた次第
長生きはするもの
寄り添って生きる
いきいきと生きる
治す医療から癒す医療へ
死は終わりではない


病気を治すことにフォーカスをあてるあまり、患者さんの苦しみや痛みに対して「痛くても頑張れ、我慢しなさい」などと言うべきではない、という考え方、大賛成です。
お医者さんの言葉選びは大事だと思います
患者は、医師の言葉一つで、励まされたり落胆したりするものだから。

死については、最後の時を近しい人たちと静かに別れる時間がとても大切だということが、書かれています。
看取る方も看取られる方も、悔いの残らない別れ方があるんですよね。

「たたかう老人たち」 重兼芳子 著

2009-08-11 23:27:49 | 
23年前に出版された本です
老人施設を中心に取材したルポルタージュです。
その時代は、老いや病気や障がいに対する理解は今より少なかったように感じます。
それに対して著者は「たたかう老人たち」というタイトルをつけたのかな、と思いました。
「たたかう」と言っても、老人が声を大にして訴えている、という意味ではありません。
本にはいくつかの施設での老人の姿が坦々と書かれています。
時を経て読む時に、福祉の内容や質は昔よりも改善されてきていると思いました
でも、「まさに、これ」というような理想のゴールはないのかもしれません。
老いや生きること、死ぬこと、絶えず考えていく課題のような気がしました
自分の問題として考えることが大切なんですよね
きっかけになる一冊に