大体こんな感じでよろしいんでしょうか？

今日の東京都下は、５月らしい爽やかな快晴でした
洗濯日和でしたね～
今日はヘルパーのお仕事で、認知症があるご夫婦のお家を訪問しました。
訪ねると、まず、ご主人と一緒に洗濯物を干します。
わたしが１枚ずつ洗濯物を渡すと、ご主人が干していきます。
ゆっくりゆっくり、ご主人は干します。
わたしも、ゆっくりゆっくり次の物を渡していきます。
ご主人の干し方は、とっても優しく丁寧です。
たとえば１枚のパンツを干す時。。。。。
ベランダを見渡して干す位置を決め、きっちりシワを伸ばして竿にかけ、６この洗濯バサミを等間隔につけます。
そして１枚干すごとに、こんなふうに言うんです。
「大体こんな感じでよろしいでしょうか。実に大雑把ですが」

いえいえ、わたしはあなたを見習いたいです。
きっとご主人は、とても誠実に生きてこられたのでしょうね。
そして、今まで生きてこられた通りに今を生き、これからを生きられるんですね

お仕事を通して出会う１人１人の歴史のようなものに触れる時、ヘルパーになってよかった～～、と思います。
もう一つ、自分がこの仕事に向いていると思う大きな理由のひとつは、わたし自身がゆっくりなことです。
しゃべる、動く、脈拍。。。すべてがスロー。
お年寄りと話したり、一緒に歩いたり、一緒に洗濯物を干す時に、相手のペースに合わせるためにわざわざ努力する必要がありません。
もちろん、日々の生活ではいつでも不便を感じてますけどね～