ラブリーなSさん♪

今日は訪問ヘルパーのお仕事の日でした
認知症のSさんは農学博士で、とっても温和なジェントルマンです。
認知症は不思議な病気です。
今日の午後、お風呂の後のお着替えの時のこと。
Sさんは、用意しておいた着替えを自分で着始めたのですが。。。
上半身には白いワイシャツ（これは合っていました）、下半身はステテコをはいた上にブリーフをはいていました。
そして穏やかに聞くのです「これでよろしいんでしょうか？」って。
「Sさん、ちょっと順番が違うようですね。せっかく着ていただいたのに申し訳ないのですが、こちらを脱いで先にこちらをはいていただけますか？」
と言ってお手伝いすると、
「どうもありがとうございます。本当に助かります」と微笑んでくれました。
そしてズボンをはき終わり。。。
奥様に「それは明日はくズボンだから、もうひとつのほうをはいて」と注意されたSさん。
（おかしいな～、さっき用意しておいたズボンはどこ？）と思ったら、ズボンの下から見え隠れするもう1つのズボン。。。
Sさん、2枚のズボンを重ね着していたんですね。
「Sさん、せっかくはいていただいたのに申し訳ないのですが、このズボンは明日はく分なので、一枚脱いでいただけますか？」と言うと、
「ああ、それでよろしいんですか？　どうもありがとうございます」とやっぱり優しく微笑んでくれました。
Sさん、そんなあなたが大好きです