シロタビの、B級旅行イバラ道

「るるぶ」片手に定番記念写真を撮るだけが旅行なのだろうか? 観光名所のその陰で、ひっそりと怪しい光が待っている・・・

世の中何でも言ったモン勝ちか・・・・~桃太郎神社

2008年12月22日 21時27分05秒 | B級スポット愛知
雨の降る10月。 我々親子3人は愛知県は犬山市にいた。 実はこの犬山・小牧エリアはB級施設の宝庫で、これからもちょくちょく訪れる事になるので、このブログでも何かと出てくる事になろう。 
犬山駅の次、犬山遊園駅を過ぎた所で木曽川とぶつかるので、そこを右折し木曽川沿いに走る。

ちなみに、犬山遊園駅の先の木曽川にかかる「犬山橋」は、鉄道マニヤが愛して止まない併用軌道橋として有名であった。 要は路面電車みたいなものであるが、巨大な特急列車がクルマと併走する姿はなかなかの迫力であった。 しかしやはり危険ということで、2002年ごろ新しい橋が出来て鉄道専用の橋になってしまった。
まあ桃太郎神社に向かう右折はとてもやりやすくなったのだが。

ドイツのライン川から付けられたという「日本ライン」を眺めながら約5分。 深い森の中に突如商店が見えてくるとそれはあった。


桃太郎神社である。
ちなみにここの塑像も関ヶ原ウォーランドと同じ、浅野祥雲先生の作品である。
これほどの怪しいスポットにも、快く作品製作を引き受けている訳だから、浅野先生とは何と分け隔て無い偉大な方か。
まあ、浅野先生のおかげで、これらの施設にB級臭が出てしまったという話もあるわけだけど。

ちなみに上の桃太郎像は最近塗り直したのか、鮮やかなピンク色だったが、後方の階段に写ってる爺さんは、塗装がハゲハゲでグロテスクであった。
無料なんだからあんまり贅沢は言えないが。


実はこの神社、昭和色漂うお土産物屋や食堂があったりする。 いつの間にか犬山名物となっていたキビ団子をはじめ、みたらし団子とかも売っていた。 境内は遊具がある公園になっていて、晴れた日は親子連れで賑わいそうだ。
自分は発見できなかったが、公式サイトにはレストラン桃太郎なる施設もあるようだ。 要チェックである。


参道の脇にこのようなものが。 桃を川から拾った婆さんである。毎日木曽川河畔で洗濯をしていたので、岩に足跡が残っているとか。
とりあえず公式サイトには犬山桃太郎伝説の概要がある。
桃太郎は木曽川を流れて来たと言い張っているが、木曽川は大河であり、かつ急流である。 流れて来た桃など拾えるのだろうか・・・・


これがその足跡。 軽く30㎝以上はあるのだが。。。


気を取り直して階段を登ると、左手にこんなピーチ鳥居が。
桃太郎神社のキャッチコピーは、『桃鳥居をくぐれば、悪は去る(猿)、病いは去ぬ(犬)、災いは来じ(キジ。』


鳥居中央に鎮座するしもべ、犬。
これはけっこう可愛い造形。


本堂の脇には、桃太郎に退治されて涙を流す鬼が。本当に目から水が滴るギミックになっているのが凄い。 しかし頭のパンチパーマが緑色(つまり苔むしている)なのは何とかならないだろうか・・・。 ここはメンテしない像はとことん放置のようである。


本堂の反対側は有料スペース(200円)。 しかしここに入らないのは損である。 魅惑の桃太郎ワールドが広がっているのだ。


後ろから見るとこう。 浅野祥雲先生の天才ぶりが良く分かる(笑


さらに奥にはこんなオブジェが。 桃鳥居のイヌに比べて、このイヌはなんと悪党ヅラか。 宝物を奪い返したとたんにこのツラでは、単なる悪党にしか見えない。

どうでもいいが、荷車の宝物が汚れすぎ・・・たまには塗ってあげて下さい・・・


このスペースには、こんな「宝物館」もある。 有料なのはここがメインだから。


鬼の金棒とか、鬼の珍宝とか・・・・あとは桃太郎関連の資料等。
イカサマ臭さが凄いのだが、少なくとも昭和天皇あたりも訪問されている由緒ある神社でもあるらしいので油断は禁物だ。


帰り際、参道の先頭にあるサルの像。  目が逝っているのだが・・・・

日本の神社、仏閣というのは、意外と珍スポットのいちカテゴリーとして定着してしまっている。
ここみたいに勝手に伝説を造っているところもあるし、変なモノを祭っている所もある。 もちろん新興宗教系の怪しいところも含め、なんでこんなに多いのか。
いろいろな由来をゆっくり調べてみるのもB級スポットの面白さかもしれない。

2007年10月27日訪問