宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

生きる

2024年01月18日 12時13分41秒 | 映画のこと









 確かBS-NHKで先日放送された古い映画。
これまで何度か観たが、取り敢えず録画。
そしてこの前の定休日にゆっくり観た。

私が生まれる前のものなので、登場する俳優は恐らくもう誰も生きてはいないだろう。
自分で吃驚したのは、結構その名が頭に浮かぶこと。
志村喬、中村伸郎あたりは当然として、直ぐには浮かばなかったが、暫く考えて出てきたのが伊藤雄之助や千秋実。

これなんざ、自分を褒めてやったね。
まだまだイケるぜ、オイラ。

生きる目的、価値は那辺に在りや。
清く正しく美しく。
なかなかその境地には立てないが。

 意外だったのは、ゴンドラの唄を歌いながらブランコをこぐシーンでジエンドだと思い込んでいたのが、間違いだったこと。
そりゃそうだ。
色んなシーンのほとんどが記憶の彼方だもの。
勿論、テーマやそれに沿った粗筋は覚えているが。



 そも、この映画を初めて観たのは大学1年、19歳の頃。
当時の私は、朝日奨学生として朝日新聞中村橋販売店の住み込み店員だった。
マッチ箱のような古い4階建てのビルに学生ばかりが6名、文字通り、同じ釜の飯を食っていた。
中でも、拓大の4年生、首藤さんが事あるごとに私を引っ張ってくれた。

そんな或る日「河端、映画でも観に行こうか」と誘ってくれた。
場所は池袋駅から直ぐの処にあった名画座、当時は盛りを過ぎた映画を二本立て300円で観られた。
そこで観たのがこの映画だった。

首藤さん、元気ですか?
私が67歳ですから、あなたは70歳になるんですね。
東京在住ですか?
それとも郷里の秋田ですか?

もう会うことは叶いませんが、どうか、お元気で。
私は、あなたに出会えてラッキーでした・・・




映画の名場面を彩る音楽 映画『生きる』(1952)より「ゴンドラの唄」






『生きる』(いきる)は、1952年に公開された日本映画である。
監督は黒澤明、主演は志村喬。
モノクロ、スタンダード、143分。
東宝創立20周年記念映画。
無為に日々を過ごしていた市役所の課長が、胃癌で余命幾ばくもないことを知り、己の「生きる」意味を求め、市民公園の整備に注ぐ姿が描かれている。

黒澤作品の中でもそのヒューマニズムが頂点に達したと評価される作品で、題名通り「生きる」という普遍的なテーマを描くとともに、お役所仕事に代表される官僚主義を批判した。
劇中で志村演じる主人公が『ゴンドラの唄』を口ずさみながらブランコをこぐシーンが有名である。
国内ではヒットし、第26回キネマ旬報ベスト・テンで1位に選ばれた。
海外でも黒澤の代表作の一つとして高く評価されており、第4回ベルリン国際映画祭でベルリン市政府特別賞[注釈 1]を受賞した[





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