海・風・そして・・・月

ここ富士山麓から、つれづれなるままに思いっきりローカルな話題や散歩写真、ひとりごとを綴っていきたいと思っています

溝口健二

2006-07-30 17:13:32 | 最近観た「映画やビデオ」のこと
しかしそれにしても黒澤明、小津安二郎とならび、
日本が世界に誇る映画の三大巨匠の一人なのに、
どうしてこうも溝口作品は店に無いのだろう。
まあ確かに3人の中でも少し年長で、
早くに亡くなったのである程度は仕方無いが、
どの店も黒澤や小津は、よく専門のコーナーが設けられているが、
溝口のは見たことも無い。
今となっては、かりに観たくても観る機会すら無く、
もはや完全に忘れ去られようとしている。

ヴェネチア映画祭で三年連続の国際賞受賞と、今から思えばとんでもない快挙で、
イチローがMLBで3年連続MVPを取るより難しいんじゃないか?って、
比較にならないか。。。

しかし、いまだにヨーロッパはじめ海外ではかなり評価が高いそうで、
溝口から影響を受けた作家は、
フランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール、
ベルナルド・ベルトルッチ(「ラスト・エンペラー」、
個人的には「ラストタンゴインパリ」が良かった)
等など、とりわけフランスのヌーベルバーグの作家たちに
多大な影響を与えたらしい。
ゴダールの「気狂いピエロ」のラスト・ショットは、
「山椒大夫」から引用したのですね。

コッポラやスピルバーグ、ジョージ・ルーカスは、
黒澤明から多大な影響を受けて、
「ベルリン天使の歌」のヴィム・ベンダースは、
小津を大変尊敬してやまないのは有名だけど、
ベルトリッチやゴダールらも、溝口によって、
彼らの人生を変えてしまったんでしょうね。

ところで溝口健二でネット見てたら、こんなページがありました。
http://www.kadokawa-herald.co.jp/mizoken/film/index.html

しかも今年は溝口健二の没後50年だそうで、
フランス大使館も後援して、有楽町でシンポジウムが開かれるのですね。
香川京子さんや若尾文子さんもゲストみたい。
行ってみたいなあ。

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