旧桜木町駅~旧高島町駅高架下の約1キロの壁面は、
ストリートペインティング、俗に言う「落書きアート」で有名だった。
この道は、当時、お得意さんのところへ行く時の通り道だった為、
よく通ったが、毎日の様に、ところどころ絵が変わっていた。
ここを通るたび、壁画を眺めるのが楽しみにもなっていたし、
おそらく夜の間、一晩のうちに、
ゲリラ的に描かれたであろう作品から発せられるパワーに、
いつも感心して観ていた。
1980年前後に、アートシーンではニューペインティング全盛時代を迎え、
世界的にこういったストリートペインティング・アートが広まり、
今ではすっかり街の一部として定着した感もあるが、
ここの壁面も80年代辺りからだったと思う。
線路の高架下というシチュエーションと、
古い壁面と、上から何度も描かれては消された、
不思議な絵肌が、また独特の雰囲気を放っていた。
翌日にはまた別の人がやって来て、
作品の上から、もう描き消されてしまうかもしれない。
場合によっては、
本当に「一夜限りのワン・ナイト・ショー」だ。
そういえば、
僕の好きな映画で、ジャン・ジャック・ベネックス監督の、
「IP5」(愛を探す旅人たち)という、昔観た映画を思い出した。
歌手としても俳優としても、またマリリン・モンローと浮名を流した、
イブ・モンタンの遺作でも有名。
(彼はこの映画の公開を待たずに亡くなったという。)
パリの都会に住む、気ままに暮らすストリートペインターの青年と、
その弟分の黒人少年と、
イブ・モンタン扮する、自分の死期が近い事を悟り、
老人病院を抜け出した不思議な能力を持った老人3人との、
ロードムービーだった。
少年と青年、老人と世代の違う3人だが、
青年は一目ぼれした看護婦を探しに、老人は、昔の恋人を探しに、
母親の愛に飢えた少年と、
3人が共通しているのは愛を求めているという事だった。
90年代前半の、ある意味暴力的で、
殺伐とした都会であるパリと、
森の中をさまよい続け、樹を抱きしめながら会話するシーンや、
目的の湖に辿り着いての幻想的なシーンなど、
美しい森や大自然と、都会との対比もとても印象的に描かれていた。
良い映画だったな。
ストリートペインティング、俗に言う「落書きアート」で有名だった。
この道は、当時、お得意さんのところへ行く時の通り道だった為、
よく通ったが、毎日の様に、ところどころ絵が変わっていた。
ここを通るたび、壁画を眺めるのが楽しみにもなっていたし、
おそらく夜の間、一晩のうちに、
ゲリラ的に描かれたであろう作品から発せられるパワーに、
いつも感心して観ていた。
1980年前後に、アートシーンではニューペインティング全盛時代を迎え、
世界的にこういったストリートペインティング・アートが広まり、
今ではすっかり街の一部として定着した感もあるが、
ここの壁面も80年代辺りからだったと思う。
線路の高架下というシチュエーションと、
古い壁面と、上から何度も描かれては消された、
不思議な絵肌が、また独特の雰囲気を放っていた。
翌日にはまた別の人がやって来て、
作品の上から、もう描き消されてしまうかもしれない。
場合によっては、
本当に「一夜限りのワン・ナイト・ショー」だ。
そういえば、
僕の好きな映画で、ジャン・ジャック・ベネックス監督の、
「IP5」(愛を探す旅人たち)という、昔観た映画を思い出した。
歌手としても俳優としても、またマリリン・モンローと浮名を流した、
イブ・モンタンの遺作でも有名。
(彼はこの映画の公開を待たずに亡くなったという。)
パリの都会に住む、気ままに暮らすストリートペインターの青年と、
その弟分の黒人少年と、
イブ・モンタン扮する、自分の死期が近い事を悟り、
老人病院を抜け出した不思議な能力を持った老人3人との、
ロードムービーだった。
少年と青年、老人と世代の違う3人だが、
青年は一目ぼれした看護婦を探しに、老人は、昔の恋人を探しに、
母親の愛に飢えた少年と、
3人が共通しているのは愛を求めているという事だった。
90年代前半の、ある意味暴力的で、
殺伐とした都会であるパリと、
森の中をさまよい続け、樹を抱きしめながら会話するシーンや、
目的の湖に辿り着いての幻想的なシーンなど、
美しい森や大自然と、都会との対比もとても印象的に描かれていた。
良い映画だったな。