塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 江戸のレピシ 西洋衣食住

2014-08-04 05:40:24 | ミュージアム巡り_2014
 蘭学を学ぶ人々の間で西洋料理に関心が高まってくる。その思い
は幕末になると外交交渉の際に、西洋料理で欧米の使節をもてなす
場面も生まれてくる。明治維新の前から、西洋料理を賞味する風潮
が広がっていく。

 「西洋衣食住」は、維新の前年、慶応3年(1867)の刊。福沢諭吉
が片山淳之助の名で著した書で、西洋の生活や作法など衣食住につ
いて簡潔に解説している。
 食之部に書かれているのは。料理のレシピではなく初歩的なテー
ブルマナーだ。例えば、“西洋人ハ箸ヲ用ヒズ、肉類其外ノ品々大切
ニ切リテ平皿ニ盛リ銘々ノ前ニ並へタルヲ・・・“。“汁モノ、其外茶ヲ
飲ムニモ口ニ音ヲサスルコトモ不行儀トス“など。
 また普段の食事の時に飲むのは赤葡萄酒かシェリー、ポルトワイ
ンで、ウィスキーやブランディのような強い酒は、食事の時は飲ま
ない。ウイスキーやブランディは、“多クハ下人ノ飲ムモノ”と書い
てある。
(国立公文書館:千代田区北の丸公園3-2)