令和の平蔵、今日のひとこと

組織のマネジメントに、ビジネスに、人間関係の改善に、お役に立つことを書き綴っていきます(2021年4月1日)

備忘録 22-05-30

2022年05月30日 08時20分22秒 | 備忘録
安きに居りて危うきを思う

――居安思危

『貞観政要』

『貞観政要(じょうがんせいよう)』という本は、名君の誉れ高い唐の太宗(たいそう)とその側近たちが、力を合わせて政治に取り組んだ苦心談の記録である。そのなかの一節――魏徴(ぎちょう)という側近が太宗に向かって、つぎのように語っている。

「今までの帝王をごらんください。国が危殆(きたい)に瀕したときは、すぐれた人材を登用し、その意見によく耳を傾けますが、国の基盤が固まってしまえば、必ず心にゆるみが生じます。そうなると、臣下もわが身第一に心得て、君主に過ちがあっても、あえて諫めようとしません。そうして国勢は日ごとに下降線をたどり、遂には滅亡にいたるのです。 昔から聖人は『安きに居りて危うきを思う』のは、これがためであります。国が安泰のときこそ、いっそう心を引き締めて政治にあたらなければなりません」

企業経営においても、同じことだ。業績が好調なときに、気持ちをゆるめないで、不況時に対する対策を用意しておかなければならない。

以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より

今日も一日がんばりましょう。

今週も宜しくお願いいたします。