人生は朝露（あさつゆ）の如し
――人生如朝露
『漢書』
人生の短くはかないことを嘆いたことば。漢の時代、匈奴（きょうど）に使いした蘓武（そぶ）はそのまま捕えられて極北（きょくほく）の地に追いやられる。李陵（りりょう）という将軍がその蘓武のもとを訪れて匈奴への帰順をすすめたとき、このことばが引用されている。短い人生、もっと楽な生き方をしてはどうかとすすめたもの。『三国志』の曹操が詠んだ「短歌行（たんかこう）」と題す詩も悪くない。
対酒当歌 酒に対して当（まさ）に歌うべし
人生幾何 人生、幾何（いくばく）ぞ
譬如朝露 譬（たと）えば朝露の如し
去日苦多 去る日、苦（はなは）だ多し
慨当以慷 慨（がい）して当（まさ）に以って慷（こう）すべし
幽思難忘 幽思（ゆうし）、忘れ難し
何以解憂 何を以ってか憂いを解かん
唯有杜康 唯だ杜康（とこう）（酒のこと）有るのみ
以上、「中国古典一日一言」（守屋洋）より
唯、お酒あるのみ。
昨日は、藤沢の美味しいお店で過ごしました。
今日も一日がんばりましょう。