令和の平蔵、今日のひとこと

組織のマネジメントに、ビジネスに、人間関係の改善に、お役に立つことを書き綴っていきます(2021年4月1日)

備忘録 22-12-30

2022年12月30日 07時40分58秒 | 備忘録
歓楽極まって哀情多し

――歓楽極兮、哀情多し

『古文真宝』

漢の武帝の「秋風辞(しゅうふうじ)」と題する詩の一節。もう少し引用すると、

歓楽極まって哀情多し
少壮幾何(いくばく)ぞ
老いを奈何(いか)にせん

とある。武帝は漢代の全盛期の皇帝である。しようと思えば何でもできる立場にあり、その楽しみ方も豪奢をきわめたて違いない。しかし、そのかれですら、楽しみのかげにしのびよる「哀情」をいかんともできなかった。これが人生というものかもしれない。われわれの楽しみ方など、武帝のそれに遠く及ばない。だが、「歓楽極まって」、という思いはまったく同じである。座も乱れて廃盤狼藉の騒ぎになると、楽しみどころか、索莫(さくばく)たる思いがつのってくる。

『菜根譚』も、「世の中の楽しみごとは、たいていそんなものだ。どうしてほどほどでやめておかないのか」と戒めている。楽しみに溺れてはならないということだ。

以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より

今日も一日顔晴りましょう。

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