君（きみ）は舟なり、庶人は水なり
――君者舟也、庶人者水也
『荀子』
「君主は舟、人民は水」にあたるのだという。舟が水しだいで安定もし、転覆もするように、君主の座も人民の出方しだいで安定もし、転覆もする。だから君主がみずからの地位を安泰にするためには、何よりもまず人民の信頼を得るようにつとめなければならないというもの。
これを為政者の心構えとして読めば、二千数百年まえも、民主主義の現代も、本質的には変わりがないということになる。
では、為政者が人民の信頼をかちとるためには何をすればよいのか。『荀子』はつぎの三項目を挙げている
- 公平の政治、人民のための政治を心がける。
- 社会の規範を尊重し、すぐれた人物に敬意をはらう。
一、賢者を登用し、有能な人物に仕事をまかせる。
以上、「中国古典一日一言」（守屋洋）より
今日も一日がんばりましょう。
今週も宜しくお願いいたします。