令和の平蔵、今日のひとこと

組織のマネジメントに、ビジネスに、人間関係の改善に、お役に立つことを書き綴っていきます(2021年4月1日)

備忘録 22-05-09

2022年05月09日 08時23分23秒 | 備忘録
疑謀(ぎぼう)は成(な)すなかれ

――疑謀勿成

『書経』

 事業でも業務でも、実行に移すまえには必ず企画立案の段階がある。その段階で、いささかでも疑問点が残っているうちは実行に移すべきでない。徹底的に疑問点を解明し、これなら万全だと見きわめたところで実行に移せというのだ。

そんなこと当たりまえだと言われるかもしれない。しかし、往々にしてこの大原則が無視されているように思われる。時間に迫られての見切り発車などはその典型だ。あとは何とかなるさでは責任放棄以外の何ものでもない。時間に迫られたら、延期すればよいのだ。疑問を残しての見切り発車よりも、そのほうがはるかにましではないか。

むろん、疑問を残しての見切り発車でも、うまくいく場合がある。しかし、それはたまたまラッキーに恵まれたのだと理解すべきであろう。最初からラッキーを期待してはならない。「疑謀」をなくせば、少なくともそれだけ失敗から遠ざかることができよう。

以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より

疑謀とは、疑わしい計画。
見切り発車で過ごしてきた過去を反省しつつ・・・
今日も一日がんばりましょう。

今週も宜しくお願いいたします。