令和の平蔵、今日のひとこと

組織のマネジメントに、ビジネスに、人間関係の改善に、お役に立つことを書き綴っていきます(2021年4月1日)

備忘録 22-05-28

2022年05月28日 07時42分47秒 | 備忘録
呉下(ごか)の阿蒙(あもう)に非(あら)ず

――非呉下阿蒙

『三国志』

『三国志』の一方の雄が呉の孫権(そんけん)という人物であるが、この孫権の部下に呂蒙(りょもう)という将軍がいた。呂蒙は戦がめっぽう強く、どんどん抜擢されて将軍の位にまで上った人物である。だが、少年時代は家が貧しくて勉強できず、ほとんど無学、無教養に近かった。一兵卒ならそれでもよいが、いやしくも将軍ともなれば、それでは困るというのが中国社会の認識である。

一念発起した呂蒙は、寸暇を惜しんで兵法書や歴史書を読みあさった。たまたまそのころ、先輩の将軍が呂蒙の屯営(とんえい)に立ち寄った。すると呂蒙はとうとうと戦略戦術を論じたてて、先輩の将軍を感服させた。そのとき、先輩の将軍のもらしたのが、このことばである。

「むかし呉の都にいたころの蒙君(もうくん)ではなくなった」という意味で、よくもまあ進歩したものだという感嘆の気持ちがこめられている。

われわれも「呉下の阿蒙」(進歩しない人間)であってはならない。

以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より

今日も一日がんばりましょう。

オンラインの勉強会とミーティングが二本、気合を入れます。