令和の平蔵、今日のひとこと

組織のマネジメントに、ビジネスに、人間関係の改善に、お役に立つことを書き綴っていきます(2021年4月1日)

備忘録 211231

2021年12月31日 08時25分00秒 | 備忘録
窮すれば則ち変ず、変ずれば則ち通ず

窮則変、変則通

『易経』

事態がどん詰まりの状態まで進むと、そこで必ず情勢の変化が起こり、変化が起こると、そこからまた新しい展開が始まる、というのだ。『易経』によれば、これが人間世界を貫く不変の法則だという。

われわれの処世でもっとも気になるのは、窮したとき、つまりどん詰まりの状態に陥ったときの生き方だ。相当な人物でも、ここで取り乱したり、ヤケを起こたりして進退を誤ることが少なくない。『易経』のことばを信ずるなら、そんなときこそ、あわてないで情勢の変化を待てばよいのだ。

ただし、指をくわえてただ待つのではない。『易経』のことばを借りれば、「君子は器を身に蔵し、時を待ちて動く」なのである。つまり、能力(器)を磨き、それを身に蓄えながら満を持しているのだ。

こういう待ち方をすると、必ずや情勢の変化に応じて新しい展望を開くことができるにちがいない。

以上、「中国古典一日一言」より


ブログを読んでいただいている皆様

今年もお世話になりました。
来年も引き続き、宜しくお願い申し上げます。

2022年が皆様の希望の年となりますように。

備忘録 211227

2021年12月27日 08時41分43秒 | 備忘録
疾風に勁草(けいそう)を知る

疾風知勁草

『後漢書』

「勁草」とは、強い草である。風のおだやかな日には、強い草も弱い草も区別がつかない。だが、ひとたび疾風が吹き荒れると、弱い草は地べたに這いつくばってしまうが、強い草は叩かれても叩かれても、頭を上げてまっすぐに立とうとする。疾風の吹き荒れる日にこそ、勁草の真価が発揮されるのだ。

人間もそれと同じこと、平穏無事な日々には、強い人間も弱い人間も、見分けがつかない。困難や逆境に出会ったときに、はじめてその人間の真価が発揮されるのだ。

詩人も「人間(じんかん)、行路難(こうろかた)し」と嘆いているように、人生には困難や苦境がつきものだ。そこでくじけては、なんにもならない。そんなときこそ、頭を上げ、背筋をしゃんと伸ばして歩きたい。疾風に耐える勁草の姿を見習いたいものである。

中国古典一日一言より

今年も今日を入れてあと5日。

頭をあげ、背筋をしゃんと伸ばして歩きます!


備忘録 211226

2021年12月26日 09時35分34秒 | 備忘録
ただ有道者のみ能(よ)く患(わざわい)をいまだ形(あらわ)れざるに備う

惟有道者、能備患於未形也

『管子』

「有動者」とは、すばらしい徳と能力をもった人物のことで、この場合、立派な指導者といった意味。そういう人物であってこそ、はじめて禍を未然に防ぐことができるという。

その理由として

一、時宜を得た対策を立てるので、常に大事に至らない。
一、公正無私な態度で臨むので、広く部下の支持を集めることができる。

その逆は、

指導者が優柔不断であれば、その政策は常に後手をひく。
物欲ばかり旺盛なら、人心をつかめない。
無能な人間を信頼したのでは、心ある部下から見限られてしまう。

リーダーたる者、組織の安泰をはかろうとするなら、まず、みずからの徳と能力を磨け、ということだ。

以上、中国古典一日一言より要約

7時半からの講師の鍛錬会を終了。
月一、第四土曜日にやっています。
新しいiPadを購入する決心をしました。

今日も一日、がんばりましょう。


備忘録 211225

2021年12月25日 09時11分33秒 | 備忘録
憤りを発して食を忘れ、楽しみを以って憂いを忘る

『論語』

中国古典一日一言より

時勢を憂えると食事のことも忘れてしまう。
楽しみごとに熱中すると心配ごともふっとんでしまう。

孔子がみずからえがいてみせた自画像らしいです。

楽以忘憂

楽しみごとに熱中して、周りも明るくできるといいですね。

メリークリスマス!
今日も一日がんばりましょう!

備忘録 211223

2021年12月23日 16時38分12秒 | 備忘録
功を建て業を立つるは、多くは虚円の士なり

『菜根譚』

事業を成功させ、功績を立てるのは、素直で機転のきく人物だ。『菜根譚』はまた、「事を憤(やぶ)り機を失うは、必ず執拗の人なり」-事業を失敗させ、みすみすチャンスを逸するのは、きまって強情で融通のきかない人間だ、とも語っている。

この対比をよく噛みしめたい。

「虚円」とは、既成の考え方や固定概念にとらわれないで、情勢の変化に対して柔軟に対応できる資質を意味している。

中国古典一日一言より要約

翻って、COVID-19で起こった変化に自分はどれだけ対応したか。

反省しきり。

そもそも自分がコントロールできないことを嘆いても仕方ない。

また昨日、今日と幾つか腹が立つこともあったが、
良い勉強をしたと思って、前に向かおう。