言(げん)は行(こう)を顧(かえり)み、行は言を顧む
――言顧行、行言顧
『中庸』
言行一致、すなわち言うことと行うことを一致させるのは、きわめてむずかしい。なぜなら、ともすれば言うことが先走って行動がそれに伴わないからである。たとえば母親が子供に向かって、ああしなさい、こうしなさいと口うるさく言う。言うのはよいが、「じゃ、お母さんはどうなの?」と切り返された場合、一言もないようではまったく説得力がないではないか。
人間は誰でも、言行一致であることが望ましい。そのためには、「言は行を顧み、行は言を顧む」が必要なのだという。
「言は行を顧む」とは、何か発信するときは、行動がそれに伴っているかどうかを考える。そうすれば、発言にみずからブレーキがかかるのだという。「行は言を顧む」とは、何か行動を起こすときは、自分の発言を思い出す。そうすれば発言に比べてまだまだ行動が足りないのではないかと反省し、いっそう励むようになるというものだ。
以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より
連休も終わりですね。
今日も一日がんばりましょう。