君子は豹変す
――君子豹変
『易経』
初めは「賛成!」と言っておきながら、何かの事情で――たとえば金などつかまされてコロリと態度を変え、今度は一転「反対!」と叫ぶ。現在は、これを称して「君子豹変」という。
このように、現在ではもっぱら悪い意味で使われているが、本来の意味はそうではなかった。変化することには変わりはないが、よい方向に変化するのである。
豹の皮は、美しい模様をなしている。そういう美しい方向に変化することが「豹変」である。つまり、今までの自分から脱皮して新しい自分を創造することを言う。進歩、向上と言ってもよい。
時代は常に変化する。変化にとり残されないためには、常に自分をリフレッシュし、創造的革新をはからなければならない。それが本来の「君子豹変」である。
「見ず転」のように、コロコロ態度を変える「豹変」ではなく、創造的革新のほうを心がけたいものだ。
以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より
意味をはき違えていました。
本来の意味での「豹変」を目指したいと思います。
5月も宜しくお願いいたします。
今日も一日がんばりましょう。