昨日鑑賞したのが、アル・ゴア元副大統領主演(?)のドキュメンタリー映画『An Inconvenient Truth』。地球温暖化は自然の現象ではなくて人間の仕業である事を証明し、皆で協力して温暖化を阻止しようと訴えていたこの映画のタイトル、「都合の悪い真実」とでも訳せるのでしょうか?誰にとって都合が悪いかは・・・、巨大な石油利権を握っていて環境問題に消極的な現在のブッシュ政権?ゴア氏が聴衆の前で地球温暖化について講演しているスタイルで進むこのドキュメンタリー映画、データや画像を豊富に使用し、わたしのように科学に疎い人間でも分かりやすかったです(上の画像は映画の一場面)。
地球温暖化といえば全世界共通の問題ですが、この映画はアメリカ人向けに製作されたようでした。さて、世界最大の二酸化炭素排出国であるアメリカの国民を、地球温暖化防止に取り組もうと鼓舞するためにゴア氏はどうしたか?
歴史に訴えたのです。独立宣言で民主主義を明文化し、奴隷制度の廃止、女性参政権の発効、公民権運動を経て法律上の人種差別の撤廃などにおいて、アメリカは民主主義の精神に乗っ取ってそのような問題を(それなりに)解決してきたのだ、と。以前も言ったように、アメリカ史を紐解くと、そのような一般市民による運動が最終的に連邦政府を動かしてきた例が多々あります(政治勢力の流れが市民という「下」から政府という「上」へ)。政府が法律を制定してそれに一般市民が従ってきたわけではないのです(政治勢力の流れが「上」から「下」へ)。つまり、地球温暖化に関しても、一般市民(下)がまず実際に行動を起こしてその問題に消極的な連邦政府(上)を突き動かそう、というのです。これまでいくつもの難題をそれなりに解決してきたアメリカ人なら、地球温暖化も草の根デモクラシーのスピリッツで解決できる!?
去年わたしが出席したビーガン活動家の講演でも、その方はやはり奴隷解放運動や女性参政権運動などに言及し、草の根デモクラシーのスピリッツで工場制畜産&肉食の撤廃を訴えました。自分たちの歴史を誇りとし、同胞を鼓舞する際に歴史に訴えるアメリカ人活動家たち。ちなみに、現職のブッシュ大統領はエール大学で何を専攻したか?歴史学です。C平均の成績では、きちんと勉強したとは言えない?
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地球温暖化といえば全世界共通の問題ですが、この映画はアメリカ人向けに製作されたようでした。さて、世界最大の二酸化炭素排出国であるアメリカの国民を、地球温暖化防止に取り組もうと鼓舞するためにゴア氏はどうしたか?
歴史に訴えたのです。独立宣言で民主主義を明文化し、奴隷制度の廃止、女性参政権の発効、公民権運動を経て法律上の人種差別の撤廃などにおいて、アメリカは民主主義の精神に乗っ取ってそのような問題を(それなりに)解決してきたのだ、と。以前も言ったように、アメリカ史を紐解くと、そのような一般市民による運動が最終的に連邦政府を動かしてきた例が多々あります(政治勢力の流れが市民という「下」から政府という「上」へ)。政府が法律を制定してそれに一般市民が従ってきたわけではないのです(政治勢力の流れが「上」から「下」へ)。つまり、地球温暖化に関しても、一般市民(下)がまず実際に行動を起こしてその問題に消極的な連邦政府(上)を突き動かそう、というのです。これまでいくつもの難題をそれなりに解決してきたアメリカ人なら、地球温暖化も草の根デモクラシーのスピリッツで解決できる!?
去年わたしが出席したビーガン活動家の講演でも、その方はやはり奴隷解放運動や女性参政権運動などに言及し、草の根デモクラシーのスピリッツで工場制畜産&肉食の撤廃を訴えました。自分たちの歴史を誇りとし、同胞を鼓舞する際に歴史に訴えるアメリカ人活動家たち。ちなみに、現職のブッシュ大統領はエール大学で何を専攻したか?歴史学です。C平均の成績では、きちんと勉強したとは言えない?
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ゴア氏は大統領選挙に出馬する気はないそうです(少なくとも今の時点では)。連邦政府は京都議定書に応じていませんが、アメリカの多くの自治体が賛同しています。地球温暖化に関しても、アメリカは連邦政府よりも自治体や一般市民の方が主導しているようです。
ふぐ太郎さん、
この映画に関するふぐ太郎さんの記事、読ませていただきました。早めに鑑賞されたようでさすがだと思いました。わたしは他のハリウッド映画2本を優先したので、先日やっと鑑賞しました。
2000年の大統領選挙のときは、地球温暖化に対する世論の関心が薄かったからでしょうか?
わたしもベジタリアン・レストランに行くと、若い人が多いと感じます。日本だと健康系は病人や老人向けというイメージが強いような・・・。老人よりも若者がいい、というわけではないけれど、アメリカではベジタリアンするのは健康のため、というよりpolitical statementだと感じます。