忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

2014書TEN 私の好きな作品 その2

2014-10-22 23:21:37 | 書展
冷たい雨の一日。急に寒くなりました。
書TENが終わって、3日も経つのに、まだボーとしている私です。

おまけに軽いぎっくり腰で、
動くのがシンドくって
(やっぱりぎっくり腰は、伝染病か)

今日は、痛い腰をかばいながら、
学校へ出勤。、
下車するはずの駅で、
気がついたら電車のドアが閉まってしまい
一つ先の駅まで行ってしまいました

目はあいていたのですが、
意識が飛んでいたようで、
降りそこねてしまったのです。


気を取り直して、書TENの作品をご紹介します。




私の仲良し、伊地知 星夏さんの作品です。
  山頭火句  「かれゆく草の美しさに坐る」

山頭火52歳の作品。句集「雑草風景」に掲載された句です。
厳しい貧困生活の中、
その生活が厳しければ厳しいほど、
山頭火は良い句が生まれていると言われます。
ハングリー精神ですね。

反面この伊地知さんの作品は、彼女そのものを表すように、
高い品位を持っています。
楚々とした美しさがあり、
力みのない筆の動きが素敵です





この方も私の仲良し 多田翠香さんの「壺」

ゆったりと
優しくおおらかに
長い歴史をもつ
古い骨董品をイメージします。
最後の渇筆が儚く、余韻を残します






2014書TEN 私の好きな作品 その1

2014-10-21 11:37:40 | 書展


木原光威「風雷」


今回より書TENの代表となられた、木原先生の作品です。
「風雷」を2つ並べて、
圧倒的な対比で、見事です。

左の太い作品は、力強く激しいうねりから、
嵐に立ち向かう強い決意が感じられ

右の細い作品は、飄々とした
何者にも囚われない自由への羽ばたきが想像されます。

もっともっと凄い作品を見せてもらいたい
もっともっと木原先生の実力を発揮してもらいたい
縮こまらず、存分に書いてもらいたい

私はそう願っています。

私も、書展を一緒にやらせていただけることに感謝して、
彼を目標に、
頑張らなくてはと
思います。






2014書TEN 昨日で閉幕

2014-10-20 11:59:30 | 書展
お蔭さまで昨日「2014書TEN―探―」が閉幕しました。

お天気に恵まれ、たくさんの方にご来場をいただき、
誠に有難うございました

お客様と多くのふれあいをいただき、
また、新たな出会いに恵まれ、
只々、感謝の日々でした。

そして、とても楽しい6日間でした。

今回は、多くの方から反響をいただいた、
私の作品「明日戦争がはじまる」の
ご紹介を。



現代表現を目指している書TENは、
新しい表現方法を模索しているのですが、
今の時代を反映する言葉や詩を題材にすることも、
私は一つの手段だと思います。

これは、以前このブログでもご紹介した、
宮尾節子さんの詩で、
ツイッターで評判になったものです。

お客様の中にも、この詩をご存知の方がおられ、
この詩のもつ意義について、話が盛り上がりました。

現在の日本は、平和で平穏な生活が当たり前、
戦争を体験されている方は少なくなり、
戦争の悲しさ、惨さを語り継ぐ人も減りました。
日本人は平和ボケし、平和であることの有難味を忘れています。

来年で終戦70年を迎え、
広島や長崎の原爆で、悲惨な状況があったにもかかわらず、
利益優先で原発を次々作り上げ、東北の大震災で福島第一原発の近隣は放射能汚染。
そんな状況下でも、まだ再稼働などと・・・

集団的自衛権、憲法改正、
政治は、日本の将来をどのように展開させたいのでしょうか?

戦争は、国と国との争いかもしれませんが、
その一つの要因は、
我々日本人の、
人や命を大切に思わない「心」が、
その原因を作り出すのではないか
と、

私はこの作品を書きながら、
そんなことを考えていました


宮尾節子さんは、
この詩を「みなさんに読んでもらいたい」
と、著作権フリーにされているので、

私もできるだけ多くの方に、
この作品の前で、
この詩を読んでいただきたいと、
分かりやすて文字で
自然体で書く事を心がけました








2014書TEN―探― 開催中

2014-10-17 23:47:30 | 書展


中谷翠泉さん「ゆくえ」




お蔭さまで、「2014書TEN―探―」は、
たくさんのお客様がお越しくださり、
順調です。

昨日のワークショップ「筆以外のもので書く」も
大変好評で、参加くださった方々から、
「楽しかった」のお声をいただき、
嬉しいかぎりです。

ご参加くださった香彩さんのブログでも、
ワークショップの様子をご紹介くださいました。


メンバー10名のみで運営しているため、
人手が足りず、
誰か一人は受付にへばりついていなければならないので、
折角お越しいただいたお客様とゆっくりお話をする時間が取れないで
失礼いたしておりますが

それでもそんな私達の状況をご存知の方ばかりなので、
お許し頂けるだろうと
甘えています。


池袋は近くに沢山飲食店があるのですが、
芸術劇場の1階に、おにぎりと手作り弁当を売っているお店があり、
昼食はもっぱらそのお店で調達。
リーズナブルで、ボリュームもあり、
ロビーで短時間でランチを済ませることができます。

そのお弁当屋さんの隣は、
郵便局があったり、反対側にはビヤホールがあったり、
2階にはレストランがあったり、芸術劇場内は賑やかです

地下1階に書TENの会場の
アトリエウエストはあるのですが、
広い吹き抜けのロビーに面し、
そのロビーには、小さなソファーが沢山置いてあり、
常に何人かの方が、そこで休憩をされています。

そのロビーは、池袋の地下道に直結で、
雨でも濡れずに芸術劇場に入れます。
今のところ私はいつも地下道で迷子になっています

そんなこんなで、
デジカメを持って行っても、なかなか撮影の時間がなく、
まだ作品の写真はあまり撮れていません。

上の中谷さんの赤と黒の紙を使ったカッティング作品と、



坂本沙於里さんの「それぞれの般若心経」


この二つの作品の存在感は、
ハンパないと感じました