スカイハウス
設計:菊竹清訓(1958)
菊竹清則は、建築と都市の新陳代謝を図るというメタボリズム建築運動グループの一人であり、半世紀もの間、第一線で活躍し続ける日本が誇る建築家である。
代表作にあたる自邸「スカイハウス」は、取替え機能を持つ住宅という理念に基づいて設計されている。外観は一辺10m弱の正方形の一室を4枚のRC壁柱で空中に持ち上げたピロティー形式である。30帖ほどの部屋は夫婦を基本単位として、水廻りや収納は必要に応じて変更できるよう、菊竹自身が名づけた「ムーブネット」というシステムで設計されている。後に子供部屋もムーブネットとしてピロティー下にぶら下げる形で増築された。現在のスカイハウスは竣工当時とは様変わりしている。建築家は自邸によってその能力が試されるというが、スカイハウスが住宅建築の名作であることは間違いない。
山口昭夫=監修「図解雑学 構造計算」より
勉強しました。