旅する冒険ランナーのブログ

今度は北アメリカ大陸単独横断RUNだ~っ

「子どもたちよ、冒険しよう」販売します。

2010-07-31 11:45:41 | Weblog
「子どもたちよ、冒険しよう」
出来上がってから2週間。すでに感想や応援メールも届いているのですが、どこにあるの?
というメールも。
ネットではアマゾン
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=node%3D202188011&field-keywords=%92%D8%88%E4%90L%8C%E1&x=9&y=17
ラピュータ出版
http://www.laputa.ne.jp/kikanform.html#cm

もしくは私自身に注文していただけると発送します。
本体税込み1575円
送料1冊=290円、2冊=340円、3冊450円(これ以上の場合はメールでお問い合わせください)
郵便振込みでご入金いただけばお送りします。振込み手数料が別途かかります。
口座番号 00940-3-142735
加入者名 坪井伸吾

深海について

2010-07-25 13:46:26 | Weblog
六本木の本屋さんで衝動買いしてしまった「深海生物ファイル」。最近読んだ本のなかでは一番面白い。もともと釣好き、魚好きだから深海魚にも興味はあったが、詳細については知らなかった。深海という極度にエサの少ない世界では、食べる、ことがすべてに優先する第一義。そこに生きる生き物はそのために極端な進化を遂げている。自分の体長の何倍もある魚を食べる魚がいる。地上では、そんな生き物はいない。草食獣と肉食獣でも、数倍も差がある相手を攻撃することは普通はないし、もしあったとしても単独ではない。そんなリスクを犯さなくても、エサはある。オニボウズギスは胃袋を自分の体の何倍にも膨らませることができる。妖怪じみている。自分よりはるかに小さい生き物に食べられていく。食べられるほうからすれば、こんなに理不尽で薄気味悪いことはない。
 大ウミグモは胴体がない。体がすべて足だけでできていて、内臓も足に入っている。サルバやヒカリボヤは自分がクローンを作り出し、それぞれが体の別の機能を果たすひとつの生命体となる。群体という生き物だが、群体が40メートルぐらいになっているのを以前テレビで見たことがある。この場合は白ながす鯨より長いわけで、地球上でもっとも大きな生き物なんではないのだろうか? あまりにも異色すぎて分からない。
 スケーリーフットという巻貝は足が黄鉄鋼を鉄と硫黄の化合物で覆われている。ここまでくると怪獣の世界だ。
 さてもっとも最震度に耐えられる生き物は何か? 魚ではシンカイクサウオが8000メートル。その先はエビとナマコ。深海の王者はカイコウオオソコエビと名前もないナマコ。
 深海には火山活動によって硫化水素を含んだ熱水やメタンが吹きだしている場所があり、その地獄のような場所に適応した生き物たちが住んでいる。生命が存在するためには酸素も光も必要がないというサンプルである。そして木星の衛星エウロパには氷の下に海があり、火山活動もあるだろうとされている。ということは地球外生命体はかなりの確率で「いる」ということになる。
 関野吉晴さんがグレートジャ-ニーの話の中で、弱い生き物が進化の可能性を担っていると言った。人類はアフリカのオルドバイ渓谷から、南アメリカの南端まで進化しながら旅をして世界中にひろがっていくわけだが、その過程の中で弱いものは生きにくい劣悪の環境に追いやれていった。寒い、暑い、水がない、空気が薄い、環境に追いやれて適応した人類こそが、あらゆる環境に適応して生き延びていける人間という種を作っていった。
 弱いということは強い。変化していけるということ。深海の最深部や高温の硫化水素の噴出す環境で生き延びられる生き物には非常に惹かれる。

緑の書

2010-07-25 10:53:58 | Weblog
知り合いのライダーにリビアの講演会を依頼したときに彼が持ってきたカダフイーの本。「緑の書」。何が書かれているのか気になって仕方ないので借りた。現在在位41年に世界でもっとも長く権力の座にい続ける独裁者。アメリカ経由で今まで散々、狂人のような噂を聞かせ続けられてきたが、不思議なことに北やイラクのように経済的に破綻したり、市民を虐殺する恐怖政治を行っているという話は聞いたことがない。それどころかリビアを訪れた旅行者たちに聞くと、いい国だった、という話ばかり。カダフィとは何者なのか、何を理想とし何を目指しているのか、前々から非常に気になっていた。
 27歳で無血革命を起こし、政権の座についたカダフィが38歳のときに書いた「緑の書」。そこにはひとりひとりが意見を言える直接民主主義こそが、新の民主主義であり、代表を選出する間接民主主義は、単なる集団のエゴを通すだけの偽善である、と書かれている。しかしそれでは、無限にある意見をどうまとめるのか、その答えは緑の書を読むかぎりでは正直分からない。前半の間接民主主義に対する攻撃には説得力もあり、新鮮で、ほう、それで、と思わせるのだが、その結論の段になると理想を抽象論で語るだけで、方向性が見えない。
 それでもリビアは破綻することもなく、国民も飢えていない、のだからたいしたもんである。
 「緑の書」はカダフィの女性観やスポーツに関しても、かなりのページをさいている。このへんは一見の価値ありかも。
 カダフィの奇行ぶりはインターネットで調べても随分でてくる。その中でも、これはすごい。
1988年3月3日、「刑務所の囚人に恩赦を与える」と突然宣言し、トリポリにある刑務所の壁を自らブルドーザーを運転して破壊、囚人400人を解放するパフォーマンスをおこなった。リビアはこれを記念して現在でもこの日は祝日になっている。
 カダフィ。気になる人だ。ちなみにリビアには大佐以上の肩書きは存在するらしい。

 



書家

2010-07-19 07:39:00 | Weblog
南極観測船「しらせ」の東京湾クルーズで話した書家の月風かおりさんから、講演会の案内が届いたので行ってみた。ライダーでもある月風さんの講演はチベットをツーリングしたときの話。チベットツーリングにも興味があるが、書家とは何だろう、というほうに興味を引かれる。月風さんの作品は「風書」。書というより墨絵のようだ。大きなものは5×2メートルほどもある大作で、大胆な太い線と気が遠くなるほどの細かい線を使い、場の空気感を閉じこめている。書は同じところに二度筆をいれないという。一瞬で決めて、後には戻らない真剣勝負。その潔さが気持ちいい。

ブレヒト「三文オペラ」

2010-07-18 10:55:03 | Weblog
ブレヒト。正確にはベルトルト・ブレヒト。名前ぐらいは聞いたことあるけど、何人かもしらんかった。日大芸術学部のM君から「見に来てください」とメールをもらい慌てて勉強したら、ドイツ人であると分かった。
ブレヒトは政治やマルクス主義との関わりから、役への感情移入を基礎とする従来の演劇を否定し、出来事を客観的・批判的に見ることを観客に促す「叙事的演劇」を提唱した。その方法として、見慣れたものに対して奇異の念を抱かせる「異化効果」を始めとするさまざまな演劇理論を生み出し、戦後の演劇界において大きな影響力を持った。
こういう説明なのだが、やっぱり意味が分からない。
予約が必要となっているのでHPから予約を入れようとすると、すでに満席。大学生の演劇とあまく見ていた。だけど見れないとなると、余計気になる。当日、直接会場へ時間前に行ってみる。順番待ち14番の札を渡されて、これは無理かも、と思った。
 幸運にも入れたのは始まる直前。会場に入って驚いたのは舞台のつくりが劇場並みのこと。自前のオーケストラまでいる。先生はプロで生徒もセミプロ、その両方が作る舞台なのだから、当然なのかもしれないが、それでもこれはすごい。
 M君の役柄は乞食王。ホームレス体験が役にたった、と本人は言う。
 乞食、娼婦、警察、悪党、それぞれがそれぞれの立場で強烈に自己主張するのだが、このときにどちらかが迫力負けしたら、舞台はしらける。明らかにヘンな理屈なのに、パワーで、そうかも、と思わせてしまうところが、見ていて楽しかった。
 日大芸術学部、さすが名門。
 




WTN-Jお話会

2010-07-03 06:43:01 | Weblog
おおっ、もうすぐじゃないか。


WTN-J第29回 お話会

旅行初心者、アブナイ二人のアフリカ横断記


エチオピアのJinka付近で偶然出会った少年たち。裸の人たちを見かけたのはエチオピア南西部だけだった。撮影は相棒の西澤。



主 催 : WTN-J
日 時 : 7月11日、午後1時半開場、2時~4時
場 所 : 渋谷区本町区民会館 渋谷区本町4-9-7
都営大江戸線西新宿5丁目駅より、徒歩10分  〔地図〕
参加費 : 500円 事前予約の必要はありませんので当日会場までお越しください。お話し会終了後、近くの居酒屋で間部さんを囲んでの懇親会もあります。こちらもふるってご参加下さい(費用は参加費とは別)

■間部一功(まなべ かずのり)さん■

「まだかな~、遅いな~。出て来ないよ。」
暗闇が紫色に変わる頃、僕らはヨハネスブルクに降り立った。
旅の始まりはロストバッゲージ。スペアパーツの入ったザックが見当たらない。僕らはいきなり試された。

英会話は中学生レベル、フランス語はジュテームのみ、海外旅行の経験はゼロ。おまけに世間の厳しさを知らない学生どうし。こんな危なっかしい二人が、知識不足に体当たりで臨み、励まし合いながらどうにか切り抜け、17カ国約28000kmを8ヶ月かけて走ったお話をします。
何度か民家の庭にテントを張らせてもらい、現地の方と一緒に食事を楽しみました。マサイ族に大金を貸してしまったことは今となっては良い思い出です。スーダン西部の悪路と闘った1週間は、体育会運動部の合宿より遥かにキツかった。
「社会に出るのが数年遅くなったとしても必ず自分の為になる」と同じ価値観を持つ親友にめぐり合えたのが、何より一番運が良かった。スーダンのある町で、急にパスポートを取り上げられ小さな小屋に入れられた時も、相棒がいるお陰で楽天的にその状況を楽しめました。

出発は14年前の1996年7月、ちょうど猿岩石がお茶の間を賑わせていた頃です。インターネット普及の黎明期であり、旅行に関する情報は書籍(賀曽利隆さんの本)から仕入れました。準備期間は5年、費用は一人250万円。これから旅行を検討している方に少しでも参考になるよう、準備期間のお話もします。
WTN-Jを通して、参加する皆さんが繋がることを願っております。

趣 味  山登り、人と一緒にお酒を飲むことも楽しみの一つです
最近になって落語を聞きに行くことが趣味になりつつあります
 バイク暦  スクーターのジョグ、TDR50、FZR250、DJEBEL200
アフリカ旅行後もジェベルを7年間乗り続けました
仙台にいる頃、学生寮の仲間と南東北を走り回りました。

横浜市立旭中学校 弱小サッカー部でした
神奈川県立希望ヶ丘高校 山岳部で神奈川県内の山を登ってました
平成8年3月 東北大学理学部(1浪2留!)学生寮で相棒の西澤と出会う
平成11年3月 同大学院理学研究科修士課程(在学中1年休学してアフリカ旅行)
平成11年4月 国際航業株式会社入社 職務:ダム建設の地質調査
平成14年7月 有限会社ひかり測量入社 会社を興すための修行をさせてもらいました
平成19年12月 アシタカ測量株式会社設立 皆さんご存知の測量です
平成20年1月 間部土地家屋調査士事務所設立 土地や建物の面積を登記する仕事です