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TANAKAHAN日々思った事を綴ってみたりして

もっと大事になさい

2024-05-13 23:21:28 | Weblog

中国では連日、大洪水に見舞われる各都市の様子がネットニュースで伝えられている。「100年に一度」と呼ばれる大災害が毎月起きているのだから、今の中国はそれがデフォルトになっている。「内水氾濫」という言葉が使われている事から、要するに大雨の後にダムの放水を行うから起きているというわけで、天災ではなく人災だ。人々の生活を豊かにする為に作られたダムが、人々の生活を破壊するという皮肉。農作物、自動車、住居内の家電は泥水に沈んだ後は二度と使い物にならない。しかもこれらの工業製品は適正に処分される事もなく、投棄されてゴミの山になるのだろう。処分に困るソーラーパネル、使い物にならずすぐに発火するEV、建築途中で放置される膨大なマンション群など、中国という国は世界に類を見ない程、資源をムダ遣いしている。散々世界中の技術をパクった挙句、作った物が何一つ役に立たないなら、最初から何もしない方が人類のためだったのではないか。人民服姿で自転車に乗っていた昔の中国がよほど慎ましくエコな社会だっただろう。別に近代化を否定するつもりはないがムダが多すぎる。精神が未成熟だと思う。「物を食べ残すのが礼儀」という文化がすでに日本人の精神と相容れない。そんな見栄いらんわ。

物の破壊で思い出すのが最近作られたiPadPROのCMだ。一堂に配置された様々な工業製品や楽器などがプレス機によって見るも無残に潰される。全てが木っ端微塵に破壊された後、iPadPROだけが残るという演出。昔から「創造は破壊から生まれる」という言葉が流布するが、それは精神的な比喩であって物質的な意味ではない。このCMから物への敬意は感じられないし、見るとただ悲しいだけで新しいiPadPROが欲しい気分にさせてくれない。インパクトを狙った事は伝わるが、クリエイティブではない安っぽいCMだ思う。Apple社にしては悪手打ったなと思う。

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