2014年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞した朝日・国際報道部の杉山正記者と、日経・前中国総局長の中澤克二記者による講演会が、4月11日(土)に開かれ、91人の聴衆の方が熱心に耳を傾けました。
同賞は60年以上の歴史を持ち、国際報道を通じて国際理解の促進に顕著な貢献があったジャーナリストに贈られます。両記者は受賞理由となったアフリカ報道、中国報道に関連し「アフリカが直面する過酷な現実―現場からの報告」(杉山記者)、「習近平の反腐敗―中国、権力集中の実態」(中澤記者)と題して講演しました。
質疑応答では、アフリカを報じる意味を問われた杉山氏が「アフリカの痛みは遠くからは見えにくいかもしれないけれど、アフリカの人々の感じる痛みが小さいわけではありません。知っていただくことが第一歩」と答えていたのが印象的でした。
聴講者の皆さまのアンケートには「両記者とも大事なことをわかりやすく伝えてくれた」「記事では書ききれない空気感が伝わった」「記者と市民とのこうした交流がもっとほしい」といった声が多数寄せられました。