東京都と神奈川県の私立小学校の児童が、保護者とともに新聞について学ぶ「第12回『親子で学ぶNIE』」が9月27日開かれ、授業に新聞を活用している教師を含む計283人が来館しました。この学習会は毎年秋に当館で開催されています。
今回来館したのは、東京都の学習院初等科、国立学園小学校、昭和女子大学附属昭和小学校、成城学園初等学校、田園調布雙葉小学校、神奈川県の横浜英和小学校、清泉小学校の児童・保護者・教師の皆さん。一行は8グループに分かれ、館内見学を通じて相互交流を図ったほか、「記者、カメラマンとの交流」または「新聞製作実習」を受講し、新聞に関する知識を深めました。
館内見学では、2階・企画展示室で開催中の「伝えた神奈川の100年――読売新聞横浜支局展」を観覧した後、常設展示室で新聞の歴史や製作工程を学びました。熱心にメモを取る子どもたちの姿が目立ちました。
2階にあるニュースパーク・シアターで行われた「記者、カメラマンとの交流」では、読売新聞東京本社学事支援部の水島淳次長が、最近のニュースや自身の経験を交えながら取材記者の仕事について説明したほか、同部の秋元和夫次長が、過去に撮影した写真を紹介しながら写真記者の仕事を紹介しました。
水島氏の話を聴いた子どもたちからは「今まで書いた中で一番心に残っている記事は何ですか」「新聞記者になろうと思った理由は何ですか」などの質問がありました。秋元氏の講演で子どもたちは、一眼レフカメラのファインダーをのぞきながらシャッターを切り、連写を体験しました。
「新聞製作実習」では、3階にある新聞製作工房で新聞記者出身の当館講師が、日本の新聞の歴史と現状について講義。子どもたちは熱心に受講していました。その後、パソコンを使って記事を書き、自分の写真を掲載する新聞作りにチャレンジ。記事をまとめたり、見出しを付けたりするのに苦労しながらも、楽しんでいる様子でした。