日本新聞博物館

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2014年報道写真展記者講演会開かれる

2015-02-27 12:49:41 | 企画展

「2014年報道写真展」の関連イベントとして2月21日(土)、新聞博物館2階のニュースパーク・シアターで記者講演会が開催され、市民100人が参加しました。

御嶽山噴火で生存者の姿を捉え昨年の東京写真記者協会賞(グランプリ)を受賞した産経新聞東京本社写真報道局編集委員の大山文兄氏、太陽を横切るISS(国際宇宙ステーション)を撮影した朝日新聞東京本社報道局写真部の飯塚晋一氏が登壇。東京写協事務局長の池田正一氏がコーディネーターを務めました。

講演会ではまず大山、飯塚両記者が、受賞作品の撮影時の状況や報道写真への思いなどを講演。会場からの質問を踏まえ、ディスカッションを行いました。大山記者からは「御嶽山噴火でまだ救出されていない人がいる状況で、自分の写真が評価され、展示されていることに、申しわけないとの思いもある。自分の中でも葛藤がある」と率直な思いが語られました。聴講者からは「報道の裏側が見られて良かった」「決定的な写真を撮るのに、大変な努力や準備があることが分かった」「目的に合う撮影方法、技術的工夫など、大切な要素をいくつも聞くことができた」などの感想が寄せられています。

なお、両記者が今回の写真で使用したのは、800ミリという超望遠カメラ。なかなかお目にかかることがないカメラです。講演会終了後、参加者の皆さまには、800ミリの世界を実際に体験していただきました。

報道写真展は3月29日までの開催です。まだお越しいただいていない皆さま、ぜひお立ち寄りください。