報道写真家・福島菊次郎さんが9月18日午後、日本新聞博物館を訪れ、自身の作品が展示されている企画展「92歳の報道写真家 福島菊次郎展――ヒロシマからフクシマへ―。戦後、激動の現場」を観覧されました。
山口県柳井市在住の福島さんは、9月14日に東京都府中市で開かれた講演会に登壇するため上京され、滞在中に横浜市の新聞博物館へ立ち寄られました。
広島の被爆者一家を10年にわたり撮影した「ピカドン」をはじめ、「三里塚闘争」「東大闘争とあさま山荘事件」など、戦後の大きな事件・事故を現場で取材し続けてきた自身の作品が展示されているのを見て、福島さんは「新聞博物館でこのような展示を催していただいてありがたい。感謝の気持ちでいっぱいです」と述べられていました。
企画展では、福島さんが自作した写真パネル約70点などを展示しています。「一番思い入れがある写真は?」との質問に福島さんは、「特にありません。1枚1枚が思い入れがある写真です」と答えました。また「自身の生活のために写真を撮るのではなく、『自分の仕事は社会のためなんだ』という意識でシャッターを切ってきました」と話していました。
企画展は、共同通信社と日本新聞博物館の共催により、10月20日(日)まで開催しています。休館日は月曜日。月曜日が祝日・振替休日の場合は、次の平日が休館となります。多くの皆さまのご来館をお待ちしております。