日本新聞博物館

日本新聞博物館のスタッフブログです。企画展やイベントの情報を提供していきます。

49年前の東京五輪特別展を開催中です

2013-09-27 10:15:44 | イベント

2020年オリンピックの東京開催が決まったことを受け、日本新聞博物館(ニュースパーク)では、今から49年前、1964年東京オリンピックを当時の新聞報道で振り返る特別展を2階ホワイエで行っています。

Photo紙面からは、各競技で繰り広げられた熱戦の模様が伝わってきます。日本選手団は連日の奮闘ぶりで、金メダル計16個を獲得。中でも「東洋の魔女」と呼ばれた女子バレーボールチームは、回転レシーブや変化球サーブを駆使し、圧倒的な強さを誇りました。宿敵ソ連との決勝戦は、平均視聴率66.8%(ビデオリサーチ調べ)を記録し、日本中が歓喜に包まれました。

Photo_4 日本選手団は、ほかに、体操、レスリング、ボクシング、ウエイトリフティング、柔道で金メダルを獲得。外国人選手では、マラソンの「はだしの英雄」アベべ(エチオピア)、「名花」と称えられた体操女子のチャスラフスカ(チェコスロバキア)らの活躍が話題になりました。そして、柔道無差別級決勝戦では、オランダのヘーシンクが神永昭夫を破り、日本中に衝撃が走りました。

Photo_7 東京オリンピックは、「テレビ・オリンピック」時代の幕開けとも言われ、オリンピック放送史上初のカラー放送が実施されました。NHK,民放各局は連日多くの時間を割いて各競技の中継をしています。会場には、当時の新聞のテレビ欄も展示していますので、オリンピック中継番組のゲストの顔触れにも注目してみてください。

 東京オリンピックの開催期間中(10月10日~24日)、ソ連のフルシチョフ首相解任(10月14日)、中華人民共和国よる初の核実験(10月16日)など、国際的な大事件が次々と発生しています。こうした事実は、意外と知られていないかもしれません。ぜひ会場でご確認ください。

 特別展は10月20日まで開かれています。3階歴史ゾーンの「オリンピックと新聞」コーナーにも関連の紙面が展示されていますので、併せてご覧ください。1964年の東京オリンピックをリアルタイムでご覧になった方も、そうでない方も、49年前にタイムスリップしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 


最新の画像もっと見る