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日々一歩ずつ前に進むために書き綴ろう…。自分の中のちょっとした変化を大切に…。

憲法と成長

2007-05-04 05:28:45 | 教育
人間は自分では全く意識しないし、普段ではまったく気づかないことなのですが、
いつも周囲の人や環境など何かから影響され、学んでいる生き物ですよね。

知らず知らずのうちに身につけているもの、自然に身につけていること、結構あ
るように思います。


例えば…言語。

「ぱぱ」「まま」「まんま」…何が最初の言葉かは分かりませんが、最初に獲得
した言葉というのはほんと気づかない内に吸収してしまっています。

そして、私たちは小学校入学に達する頃には、もうかなりしゃべれるようになっ
ていますよね。


これらの言葉は誰が教えてくれたというわけではありません。

また自分が身につけようと積極的に覚えると意識して学んだものでもないように
思います。

おとうさん、おかあさんをはじめとする家族の人々や親戚、近所の人などの語り
掛ける言葉を自然と身につけてきた結果でしょう。

あるいはテレビやラジオ、音楽などから流れてくる生活音の中から自然と入って
きたものかもしれません。

いずれにしても、個人のしゃべり方は言葉を獲得した源の違いから特徴が出てき
ますし、またそれぞれが生まれた時代背景によっても異なってくるわけです。


環境が自分を育てるということはそういうことではないでしょうか。


よく友だちとか環境とかに影響を受けることを「朱に交われば赤くなる」といい
ます。

自分が歩む人生の中で、自己を確立する上で大事な人間関係は、自分の責任にお
いて判断しなければならないでしょう。

また強いて学ぶのではなく、自然に学んで自然に身についてしまう学力、能力と
いうものの底辺には、自分がおのずと選択する生き方そのものにあるように思い
ます。


いずれにしても、確かに自分の身をおく環境が重要なのは事実ですが、注目すべ
きは、その中で無意識に自分がどう生きていくのかを選択し、その生き方の中で
自分の性格や考え方など『自分作り』を行っている点です。


昨日の5月3日は憲法記念日でした。

今、憲法改正論がいろいろと飛び交っていますが、個人の成長と環境という問題
と照らし合わせてこの論議を見守る必要があるかもしれません。

自己確立と社会での生かし方にも関わるこの大きな社会問題として、将来の子ど
もたちをどう育て、またそのためにどう社会を整えるべきなのか…、その点を踏
まえてしっかりと考える時期がきたように思います。

6 コメント

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家庭もひとつの環境・・・ (風待人)
2007-05-04 09:06:45
自分が出会う人や周りの環境からの影響は
きっと計り知れないものがありますね~。

私の場合は、子どもを持ってはじめて
「如何に自分があるのか」を考えるきっかけをもらったように想っています。

とはいえ、親とて100点満点では、まったくないので
両方とも同じように成長する中で、
その関わりから生まれてくるものがあるのかしら~?
と感じています。

それにしても、日々のことを楽しめるような『発想の転換』って大切かもしれませんね~!!

素敵なお話のTB、ほんとうにありがとうございますありがとうございます!!
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風待人さん、 (コロン)
2007-05-04 17:39:00
さっそくいらっしてくださりありがとうございます。


学校の教師をやっていると、家庭などの環境による
育成の違いというのはとても感じます。

人間の発育は後天的な方が強いとの報告を、何かの
科学雑誌かで読んだことがありますが、まさにその
とおりだと思います。


とはいえ、一口に”環境”と言っても、家庭環境や
生活環境、社会環境…さまざまです。

そんなさまざな”環境”の中で、人間同士のふれあ
い、関係性によって情緒などが育まれるのでしょう
ね。

それを保障する制度、憲法のありよう…しっかりと
私も考えていきたいと思います。
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まさに (あっちきちぃ♪)
2007-05-08 07:34:07
先日、息子の授業参観で授業中にうろうろ動き回っていた生徒さん(4,5名)の保護者がその参観にきていなかったということを知りました。
私が小学生のころは、親がきているのが照れくさいやら、うれしいやらで、いつもと違うテンション上がりまくりで、落ち着かなかったのですが、その生徒たちはその逆のようで、考えさせられました。
実家の父が、私の代わりに見に行ってくれたのですが、父は教員をしていたので、とにかくクラスを落ち着かせないと、という視点、私はその母親と子供の関係という視点でそれぞれ考えが違いました。
両方の立場がわかるだけに、なんともいえない息子のクラスの状況に、これから少しでもかかわっていかなければと思いました。
担任の先生にも、エールを送りたいです。
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あっちきちぃ♪さん、 (コロン)
2007-05-08 16:16:35
コメントありがとうございます。

今の小学生もだいぶ変わってきているのですね…。

今、ADHDや広汎性発達障害が騒がれていますが、その種類のものなのか…実際にその教室の現場を見ていないのでなんともいえませんが、授業不成立は放置するわけにはいきませんね。

教育現場ではT.Tなど他の教師と連携を組んで授業を行うなどして問題の改善に努めるケースが多いのですが、実際の担任の精神は擦り切れているように思います。

このような実情の場合、孤独感と抜け出すことのできないという閉塞感を抱いて、担任が1人苦しむということが多いだけに、あっちきちぃ♪さんの気持ちをまずその担任の方に伝えるだけでも心が安らぐものと考えます。

私も同じ教師として協力できるところはあると思いますので、あっちきちぃ♪さんとその担任の方の力になるべく、何かありましたらいつでも声をかけてください。

現場に行って何かすることはできませんが、何かアドバイスのようなことはできるかもしれませんし、同じ教師として1人の教師の苦しみを見過ごすことはできないので…。
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そうなんです (あっちきちぃ♪)
2007-05-08 21:11:51
担任の先生は以前からよく知っている方なので、なおさら思い入れがあるのかもしれませんが、やさしい方で、とても熱心なだけに心配になってきます。
燃え尽きないでほしいです。
ADHDや発達障害についても、勉強されているようです。
本当ならピアノや音楽で生徒の心をつかめるはずなのに、それ以前のことで苦労されている担任を見るのは、同じ音楽をやっているものとしてつらいです。
また相談にのってください。
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そうですか… (コロン)
2007-05-09 03:19:12
よくご存知な先生ならなおさら応援したくなります
よね…。

”燃え尽きないでほしいです”と言う言葉にあっち
きちぃ♪さんの気持ちが集約されているように思い
ますが、ただ熱心であればある方ほどそのような傾
向に陥ることがあります。

やはり1人で抱えこまないようにするなどのことは
必要でしょうね…。

私でよければいろいろとお話したいと思いますので
気軽に声をかけてください。
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