遊びをせんとや生まれけん

キャンピングカーGTで車中泊したり温泉巡りしています。

新緑の日向路

2019-04-24 17:17:55 | 日記
以前から久しぶりに太平洋を見てみたいと言っていた父の希望により宮崎県日向市周辺に出かけてきました。


4月最初に二人とも誕生日を迎え、合わせて162歳の高齢コンビとなりましたが、まだまだ遠征を続けています。
父は先日定期的に通っている医院の先生から、もう薬や通院の必要はないと言われ、気をよくしていました。
耳がよく聞こえず、時系列や方角などが把握しづらくなってはいますが、食事は少量ながら私と同じものを食べ、観光地にいけばゆっくりではあるけれど歩き、車で1日10時間位の行程をほとんど居眠りもせず景色を眺めて喜んでいます。
この調子だと大台も夢ではないかも?


この日の日程は6時過ぎに出発。
高森、高千穂、延岡を経由して日向の馬ヶ背周辺、私の希望でサンパークキャンプ場の下見、美々津の町並み、諸塚村、五ヶ瀬を経由して南阿蘇村で食事をとり帰宅というもので310kmありました。



最初は太平洋を望む馬ヶ背。



この日は午後から雨が降るという予報で、あいにくの曇り空でした。
しかし岩場に打ち寄せる波の音を聴くと、以前に住んでいた和歌山県の枯木灘を思い出しました。
植生もよく似ています。




細島灯台と馬ヶ背。
柱状節理があちこちに見られて見事でした。

時にはこんな雄大な景色を見ることも大事ですね。
何となく気持ちが軽くなったような気がしました。
まあ、脳天気で悩みなどないんですけどね(笑)


この辺りでもうひとつの有名スポットであるクルスの海も見ましたが、父が一言「これをクルスというのはかなり無理があるな」
いい景色ではあるけれど・・・


ここまでは延岡から東九州自動車道を利用し門川で降り日向の街中を通ってきましたが、南国ムードが宮崎市ほどではないものの、そこはかとなく漂っており、全体にきれいに整備された都市という感じがしました。
通りすぎただけでしたが、ひょっとしたらあちこちに古いものが残っているかもしれません。
仕事でこの辺りを行き来していた頃は単なる通過点でしかなかったので印象に残っていませんでしたが、状況が違うと見方も違ってくるものですね。
住んでいる人はまた違った見方をするでしょうけど。


好印象を持ちながら次の目的地である日向サンパークオートキャンプ場に向かいます。
キャンプ場は大きな公園的な施設の中にあり、今まで見たどのキャンプ場より整備されていました。




ここでキャンプしたら気持ちいいでしょうね。
温泉も近くにありました。
下見の許可をいただくために電話でお話しした管理人の方も非常に丁寧な対応で、ポイント高かったです!
ただひとつ残念だったのはトイレが和式洋式各1台しかなかったことです。
もちろんきれいではありましたが。


次の目的地、美々津の町並みはキャンプ場から程近いところにありました。
私は直接行ったことがありませんが、耳川をちょっと遡ったところにアユの養殖施設があり取引関係もあったので懐かしい場所でした。
町並みに到着したのがまだ10時過ぎだったため店舗がほとんど空いておらずちょっと寂しい雰囲気です。









ここに着いたとき2台の観光バスが入ってきて計6~70人ほどの中高年女性の団体を下ろしていきました。
(日本の方達です!)
見るところは同じようなものなので、行く先々で行く手を阻まれ脱出に手間取ってしまいました。
店舗もまだ開いておらず、色々とタイミングの悪い訪問でしたが、江戸時代の回船問屋の威光がしのばれ興味深いものがありました。
次回はもう少し到着時間を調整して訪問したいと思います。
馬籠や豆田や飫肥や竹田など、今まで行った古い町並みが残っている場所はどちらかというと内陸が多かったのでここは新鮮な感じがしました。


この後もう1ヶ所西の正倉院というところを見学する予定でしたが、時間が厳しそうだったので帰路につくことにしました。
耳川を遡り東郷町、諸塚村を通って五ヶ瀬町に出るルートを通りましたが、R265で椎葉村に出るのではなく、何となくR503を選んでしまいました。
この道は最高点が1000mあり、離合不可能な箇所も多く、いわゆる酷道的なルートであったため美々津から五ヶ瀬まで3時間かかってしまいました。
ただ、その分新緑が見事で恐らく紅葉もそれなりに見ごたえがあると思われるので怪我の功名といった感じで、今後の楽しみが増えました。


その後五ヶ瀬町→高森町→南阿蘇村と走って移転新設されたあそ望の郷くぎのの蕎麦道場で食事をし(以前は蕎麦を頼むとお握りがついてきたのですが、それは無くなっていました。実質値上げですね)


阿蘇五岳が一望できるのは以前と同じです。
道場は広々してキレイでした。
GWは大にぎわいだと思われますから近づかないようにしましょう。
帰宅したら3時半でした。


余談ですがキャンプ的な趣味を持つ私ですが、キャンピングカーがあるので今までテントは持っていませんでした。
製品のメーカーや知識もほとんどありません。
ところがとてもテントなど買いそうになかった友人が急に興味を持ち、人気テントの争奪戦にエントリーし、なんと当たってしまい(私はハズレというよりサイトに繋がりもせず)テント持ちになってしまったため、行き掛かり上Amazonでポチってしまいました。
また一歩、イケないところへ足を突っ込んだ感が・・・
友人のは泣く子も黙るテンマクデザインのサーカスTC DXですが、私のは在庫豊富なフィールドアのワンポールテントです。(これもサーカスど同じで火に強いポリコットン製です)。
ただその友人は異常な怖がりで、セキュリティー上の問題があるためテントに寝ることは100%ないと言います。
槍で突かれるかもとのこと(笑)
ではそもそもなぜテントを買おうと思ったのか?
聞いてみるとリビング的な使い方がしたいそうです。
寝るのはキャンピングカーで。
まあ、キャンプに公式は当てはまらないのでそれも十分にありでしょう。
ということで近々新米テント持ちの中高年コンビがソロⅩソロのキャンプを行うことになりました。
食事とかどうなるんでしょうか?
雨は降らないでしょうか?
今度はメスティンでご飯炊くかな?



普段から主にキャンプの動画をYouTubeでよく見る私ですが、音楽を聴いたりもします。
そのなかでたまたまSinonという女性歌手を知りました。(日本人)
カーペンターズの歌もよく歌っていて大変素晴らしいのではないかと思います。
「青春の輝き」など再現性が半端ではないように思いました。
こんな発見があるので、TVそっちのけで見てしまいます。
でもトークは???不思議系でした。

久々の野々湯は大人のワンダーランドだった

2019-04-15 20:04:24 | 車中泊
桜のシーズンもほぼ終わりを迎えた4月13~14日、今月のオフ会は鹿児島県霧島市の旧野々湯、現在は旅の湯という名前に変わったキャンプ場で行われました。
メンバーはふかけんさん、takaさん、かおなし♪さん、hopさんと私の5人でした。
かおなし♪さん、hopさん、私は2回目、あとのふたりは初めてです。
熊本からだと九州自動車道を栗野インターで降りて茶畑のなかを登って行きます。
途中桜島が見えたりして気分が次第に盛り上がってきます。


キャンプ場と言っても様々なタイプが存在しますが、ここはかなりなワイルド系で、今はやりのグランピングやおしゃれキャンプとは真反対に位置すると思われます。
この辺りは人それぞれですが、私にとっては心安らぐ場所に感じられました。
ここは標高700mの霧島連山の中腹にあり、宿泊用のロッジ、食堂、温泉(硫黄泉)、蒸し釜、キャンプ場からなっています。
ですが、各設備は経年劣化が進んでいてお世辞にも綺麗とはいえません。
しかしその分利用客も少なくのんびりと非日常を楽しむには最適な環境となっています。
有り難いことにキャンプ場利用者は温泉と蒸し釜が無料で使い放題です。
今まで色々なキャンプ場に行ってきましたが、場内に温泉があるキャンプ場は初めてで、おまけに硫黄泉だったのですっかりその魅力にハマってしまいました。
いつでも入れる源泉かけ流しの硫黄泉、これは贅沢です。


サイトは道を挟んでふたつに別れており、特に個々の仕切りもありません。
予約も特に必要ないとのこと。
また、料金も1泊1,550円と非常にリーズナブル。
トイレと炊事場がイマイチなのが残念ですが、そこはご愛敬ということで。
山に囲まれているため展望はありませんが、周りは林で鳥の声だけが聞こえる静かな環境が気持ちを癒してくれました。





かなりワイルドな蒸し釜付近の様子です。
硫黄の臭いが湯気とともに辺りに充満しています。
肉は余分な脂が落ち、さつま芋はねっとり甘く、卵には不思議な味が付き、十分に楽しませてもらいました。
鶏肉や海鮮系も試してみたいところです。
釜の中から吹き出す蒸気が非常に高温なので、食材を入れる容器にはヒモなどを付けて出し入れする工夫が必要と思われました。





思い思いの場所に陣取っています。




例によってふかけんさん特製の手打ち蕎麦も登場。
毎回お手数で申し訳ないけれど、歯触りも香りも十分で、楽しませてもらいました。
私の今回の料理はタンシチューです。
最終的な味加減はそれなりだったのですが、「とろけるタン」になるはずがそうはならず、時間も想定の3倍以上かかってしまいました。
男爵いもは溶けてしまうのでメイクインを使いましたが、火加減なのか手順なのかいつまでもシャキッとしていて手間取りました。




今回のメイン料理は蕎麦湯を使ったしゃぶしゃぶです。
hopさんの鹿児島黒豚、私の熊本牛、大量の野菜。
黒豚の脂は臭みやしつこさが一切無くついつい大量摂取となるのも恒例の流れです(笑)
いつものように食べ切れないボリュームで、シチューとかおなし♪さんの海草スープは翌朝となりました。



hopさんのミニランタンたち。
これだけ集まると結構な明るさになります。

私の手製のアルコールストーブ。
今回は出番がありませんでしたが、次回はこれで炊飯か調理が出来たらと思っています。


食べるだけ食べて落ち着いたあと再び風呂に入ったのですが、その後takaさんに頂いたビールがとても美味しく、今回のNo.1だったような(笑)


さて、翌朝気持ちよく目覚めちょっと散歩に出掛けてみました。
前回訪れたときと最も変わっているのは山の上に向かってアスファルトの立派な道路が出来つつあるという点でした。
経営者が代替わりして施設を拡張するのか?と思いましたが、後で聞くと地熱発電のためのテスト用のプラントを作るための道路であるとのこと。
そこをブラブラと登って工事現場に着いたところ、30m程先に鹿がいました。
夜も鳴き声が聞こえたし、サイト内にもフンがあちこちに落ちていたので意外ではありませんが、そのわりに姿を見かけないので写真を撮っておきました。
暫く両者にらみあったあと鹿は警戒音を残して山をかけ上がっていきました。
小枝を踏むバリッバリッという音が耳に残っています。


朝は少し肌寒かったので焚き火をしながら朝食を。
かおなし♪さんプレゼンツのフノリのすまし汁、潮の風味が爽やかで朝にピッタリでした。
フノリは初めて食べましたが、どこか懐かしい感じもしました。



前回ここに来たときはまだ全くのキャンプ初心者で余裕もなかったのですが、その後少しづつ経験を積み、あちこちのキャンプ場を見て思うのは、自分にはあまり整備され過ぎない、自然との距離がより近い、ちょっと不便な気配のある所が合っているかなということでした。
もちろん高規格のところの快適さも捨てがたいんですが、非日常を楽しむ面白さにより惹かれる感じでしょうか。
高規格、低規格?織り混ぜながら今後も楽しんでいければいいかなと思います。



早めの撤収後はこれも2回目になる新燃荘の新湯へ。
宿舎は新しくなり、温泉施設も色が塗り替えられ、以前のワイルドな雰囲気が感じられないのは残念でしたが、白濁の硫黄泉はもちろんそのままで、硫黄の香りがしっかりと肌に染み付きました。


こうして色々楽しさ満杯の今回のオフ会も無事終了、あれ?何か心にひっかかるのはなぜ?
実は中くらいの事件が・・・
焚き火のそばに置いてあったヘリノックスのチェアーが風で倒れて・・・
ああ、これ以上俺には書けない。
燃えて大穴が開いたなんて書けない。
その他にも、ユニフレームの焚き火テーブルにアルコールをこぼして木製部分を変色させた不届きものがいるなんて・・・
とまあ、いろいろありつつも楽しいオフ会でした。
これに懲りず皆さんまたよろしくお願いします!