詩吟 京風流吟詠会

新潟市を拠点に活動する詩吟会派

1月の吟 李紳 作「農を憫む」

2022年01月13日 | 日記

 1月の吟は、李 紳(り しん)作「農(のう)を憫(あわれ)む」です。

 禾(か)を鋤(す)いて日(ひ)午(ご)に当(あた)る

 汗(あせ)は滴(したた)る禾(か)下(か)の土

 誰(たれ)か知(し)らん盤(ばん)中(ちゅう)の飧(そん)

 粒々(りゅうりゅう)皆(みな)辛苦(しんく)なるを

作者 李紳(?~846年)中唐から晩唐の詩人。

通釈

 稲の手入れをしていると、真昼時の太陽が照りつける。吹き出る汗は稲の根もとにしたたり落ちる。誰が知っていよう、このはちの中の飯の、一粒一粒がすべて、農民の労苦の結晶からできあがっていることを。

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順徳上皇の和歌

2022年01月07日 | 日記

12月に順徳上皇の和歌を吟じました。

 いかにして 契りおきけむ 白菊を

都わすれと 名づくるも憂し

 

順徳上皇(1197~1242年)第84代天皇

順徳上皇は「承久の乱」に敗れ、佐渡に配流されました。

この句は、菊を愛した父「後鳥羽上皇」をしのぶ思いがあふれています。

順徳上皇は、在島22年の末、1242年46歳で崩御されました。

火葬された跡は、真野御陵(順徳天皇御火葬塚)で宮内庁が管理しています。

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