詩吟 京風流吟詠会

新潟市を拠点に活動する詩吟会派

新潟市芸能まつりの練習

2021年09月30日 | 日記

 来る11月14日(日)開催予定の新潟市芸能まつり(詩吟部門)の練習をしました。

 その中に歌謡吟詠「山陽旅情」もあります。

 曲中に頼山陽の漢詩が入っています。

頼 山陽作「述懐(じゅつかい)」

十有(じゅうゆう)三春秋(さんしゅんじゅう)

逝(ゆ)く者(もの)は 已(すで)に 水の如(ごと)し

天地(てんち)始終(しじゅう)無く

人生(じんせい)生死(せいし)有(あ)り

安(いず)くんぞ 古人(こじん)に類(るい)して

千載青史(せんざいせいし)に列(れっ)するを得(え)ん

 頼 山陽 13歳の正月に作った詩

通釈

 13歳となり、これまでを振り返ると月日は川の流れのように過ぎ去り二度と帰ってこない。

人生は、はかないもので生まれたものは、必ず死ななければならない。

生きているうちに昔の優れた人に負けない仕事をして千年あとまでも歴史に名を残したい。

 

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9月の吟は頼山陽作「冑山の歌」

2021年09月22日 | 日記

京風流吟詠会9月の吟は頼山陽(らい さんよう)作 冑山(かぶとやま)の歌です。

冑山(かぶとやま)昨(きのう)我(われ)を送り

冑山今(いま)吾(われ)を迎(むこ)う

黙(もく)して 数(かぞ)うれば山陽(さんよう)十(と)たび往返(おうへん)

山翠(さんすい)は依然(いぜん)たるも我は白鬚(はくしゅ)

故郷(こきょう)に親(おや)有り更(さら)に衰老(すいろう)

明年(みょうねん)当(まさ)に復(また)此(こ)の道を下(くだ)るべし

 

作者 頼山陽(1781~1832年)江戸時代後期の歴史家、思想家、漢詩人。

詩吟、川中島の戦いを詠った「鞭声粛々夜河を過る・・・」で有名。

通釈

 冑山は、自分を送り、また迎えてくれる。京都から広島へ、そして広島から京都へと、たびたびの往復で冑山は馴れ親しくなった。いったい何回往復したであろうか。あれこれ考え、道中の風景を思い浮かべ、静かに目をとじて数えてみれば十度ほどになる。それは春から夏にかけてのことが多かった。山の緑は今も昔も、もとのままだが、私は衰えを感じる歳になってしまった。ひげもめっきり白くなった。子がそうした状態であれば、故郷の母はなおさらである。来年もまた、私はこの道を下って母にきっと会いにいくだろう。

 なお、新型コロナに関する特別警報のため9月4日、11日 教室は休みでした。

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