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詩吟 京風流吟詠会

新潟市を拠点に活動する詩吟会派

4月の吟 乃木希典作「爾霊山」

2024年04月22日 | 日記

京風流吟詠会4月の吟は、乃木希典(のぎ まれすけ)作「爾霊山」です。

爾靈山(にれいさん)は険(けん)なれども豈(あに)攀(よ)じ難(がた)からんや

男子(だんし)の功名(こうみょう)克艱(こくかん)を期す

鉄血(てつけつ)山(やま)を覆(おお)うて山形(さんけい)改(あらた)まる

万人(ばんじん)斉(ひと)しく仰(あお)ぐ爾霊山(にれいさん)

 

作者 乃木希典(1849年12月25日~1912年9月13日)陸軍大将。学習院長。

【語釈】爾霊山 この三字について、音で読むと「爾」は「に」、「霊」は「れい」、「山」は「さん」、すなわち二〇三(にれいさん)。二〇三高地を音訳したもの。

【通釈】203高地は、いかにもその要塞のつくりが堅固である。だが、どうしてよじ登れないことがあろうか。突破できないことはあるまい。男子たるもの、功名をたてようとするならば、艱難辛苦にうちかとうと心中に期するものがないはずはない。悪戦苦闘の中を、砲丸と肉弾とをもって突撃また突撃、ついにこれを陥落させた。戦いは武器とむくろで山形が改まるほど激しいものだった。誰しも皆、この地を仰ぎ見るとき、幾多の将兵の勇気と犠牲とに思いをいたすであろう。

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