詩吟 京風流吟詠会

新潟市を拠点に活動する詩吟会派

京風流吟詠会10月の吟 剣門の道中にて微雨に遇う

2022年10月10日 | 日記

京風流吟詠会 10月の吟は、陸游(りくゆう)作「剣門(けんもん)の道中(どうちゅう)にて微雨(びう)に遇(あ)う」です。

衣上(いじょう)の征塵(せいじん)酒痕(しゅこん)を雑(まじ)う

遠遊(えんゆう)処(ところ)として消魂(しょうこん)せざるは無(な)し

此(こ)の身(み)合(まさ)に是(こ)れ詩人(しじん)なるべきや未(いな)や

細雨(さいう)驢(ろ)に騎(の)って剣門(けんもん)に入(い)る

 

作者 陸游(1125年~1209年)南宋の政治家、詩人

通釈 旅のちりにまみれた着物に酒のしみが混じって付いている。遠い旅路をゆくと、どこを見ても心がゆすぶられる思いだ。このわたしは、いったい詩人であるべきなのだろうか。糸のように細い雨の中を、驢馬(ろば)にゆられて剣門(注:山の名。四川省剣閣県の北にある。)へと入ってゆく。

旅の途中、自分の人生を振り返って、その感慨を述べている。

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