詩吟 京風流吟詠会

新潟市を拠点に活動する詩吟会派

1月の吟 李紳 作「農を憫む」

2022年01月13日 | 日記

 1月の吟は、李 紳(り しん)作「農(のう)を憫(あわれ)む」です。

 禾(か)を鋤(す)いて日(ひ)午(ご)に当(あた)る

 汗(あせ)は滴(したた)る禾(か)下(か)の土

 誰(たれ)か知(し)らん盤(ばん)中(ちゅう)の飧(そん)

 粒々(りゅうりゅう)皆(みな)辛苦(しんく)なるを

作者 李紳(?~846年)中唐から晩唐の詩人。

通釈

 稲の手入れをしていると、真昼時の太陽が照りつける。吹き出る汗は稲の根もとにしたたり落ちる。誰が知っていよう、このはちの中の飯の、一粒一粒がすべて、農民の労苦の結晶からできあがっていることを。

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