詩吟 京風流吟詠会

新潟市を拠点に活動する詩吟会派

11月の吟 釈月性作「将に東遊せんとして壁に題す」

2021年11月26日 | 日記

11月の吟は、釈 月性(しゃく げっしょう)作「将(まさ)に東遊(とうゆう)せんとして壁(へき)に題(だい)す」です。

男児(だんじ)志(こころざし)を立(た)てて 郷関(きょうかん)を出(い)ず

学(がく)若(も)し 成(な)る無(な)くんば 復(また)還(かえ)らず

骨を埋(うず)むる 何(なん)ぞ 期(き)せん 墳墓(ふんぼ)の地(ち)

人間(じんかん)到(いた)る処(ところ)青山(せいざん)有(あ)り

 

作者 釈 月性(1817~1858) 幕末の勤王僧。

通釈 

 ひとたび男子が志を立てて郷里を出た以上は、学業が成るまでは死んでも戻らない決心である。骨を埋めるには、故郷の墓に限ったことではない。世間どこへ行っても自分の骨を埋めるのにふさわしい青く美しい山があるのだから。

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