暇なざれごと

ごくごく日常の話とか色々ありのノージャンルの戯言(?)日記です。

企業と著作権。

2005年07月04日 22時31分55秒 | Weblog
今日、良く行くイラストレーターさんのサイトのトップに、こんなこと
書かれていました。


「同人誌を勝手にコピーして有料携帯サイトに掲載しないでください。」


何事かと思い、サイトの日記を見ますと同人誌や商業誌(一般流通
している本の事を指します)のイラスト等が無断で掲載、しかも有料
でされていたみたいなのです。

しかも、本来こういった著作権にうるさい立場にあるはずの企業が
行なったのです。

イラストレーターさんの日記(2005年6月28日参照)で

>この歳になったら「ちっとのことじゃ驚かまいて!」とか思って
ましたけど、世の中驚きに満ちてます!

って書いてありますが、普通の常識ではありえませんから。
驚くのもごくごく普通に当然だと思います。はい。
むしろ、色々な意味で本来あるべき企業の姿勢としてどうなのか
とも思いますよ。
こいうところに限って、他の人に著作権が関わるようなことをされると
凄い勢いで訴えたりするんだろうなぁ・・・・・って思いました。

著作権って、その人の「努力」を評価された物だと思うのです。
その人が文にしろ絵にしろ、長年コツコツと試行錯誤しつつ「自分の
世界」っていうのを築き上げてきたと思うのです。
無断転載するっいうことは、その人の「世界」を勝手に盗むことと同じ
事だと思います。
私は絵を描くほうの人間なので、絵の方で例えさせてもらいますが、
色の塗り方一つとっても色々と考えつつ塗っていたりもするものなん
です。
(実際は、私の場合は「こうすると、綺麗に塗れそうだなぁ」っていう
程度ですが。)

著作権を無視して無断転載するっていうことは、そいう努力や考え
すら「否定」しているっていうことなんだと思います。酷い言い方なん
ですが。

しかも今回のケースの場合、特に「凶悪だなぁ」って思ったのが、
そこからお金のやり取りが発生していることです。
確かに今現在も携帯のコンテンツは競争が激しいと聞いたりします。
しかし、それに勝ちたいがために著作権を無視するのは、お門違い
もいいところ。

むしろ間違っている。

ちゃんとやり取りをして、著作権を尊重してからやるべきだったと思う
のですが。
今回のこいう事件を私は知って、「企業」の「著作権」も当てになら
ないなぁって思ってしまったりしまいました。

個々ももちろんですが、企業なんかは「著作権」を守ることは常識
だと思っていましたが、企業でこんな調子だと個々単位だとどうな
っているのか・・・・・・。

「著作権」とは何かを考えさせられた、一件です。



とはいえ、「著作権」と言っている当本人の私も、ちょっとグレーな
部分があったりするのですが。
(2次創作・・・・いわゆる同人誌とかね。)
そこらへんも兼ねて、また何かあればちょこちょこと書いて行きたいと
思います。
そして、今回の事に関して日記の直接リンクを許可していただいた金澤尚子先生には感謝いたします。
有難うございます。