モテモテ妹猫の回でかわいい写真を多用したところ、思いのほか評判が良かったので、二匹目の土壌を狙ってみる。
かわいい写真を取らせてくださいよ、といかがわしいカメラマンのように、そろそろと猫部屋に入ると、猫ベッドでくつろぎ中。
「いいよいいよ~」
「かわいいねー」
「おっ、それイタダキ」
こちらも気分が乗って来て怪しさ爆発の声をかけていたら、傍観していた兄猫が突如とびかかり、二の腕を甘噛みしてきた。
「そこ!勝手に撮らないでよ! そういうことは、事務所通してもらわないと!」
と言っていたかどうか定かではないが、兄猫はアイドルに張り付く敏腕マネージャーのようだった。
はいはい。一緒に撮りましょう。これならいいですか?
「兄ちゃん、噛んじゃダメッ」