MIYAGI VILLAGE

夏は雷、冬はからっ風、人は義理人情を重んじる・・・。

ファンタスティックな筑波戦

2005-10-30 22:28:51 | ラグビー
今日は19時より早稲田対筑波の試合を自宅でテレビ観戦しました。結果は64対17で早稲田の勝利でした。


正直な感想、この試合は「曽我部の曽我部による曽我部のための戦い」でした。清宮監督は試合前から今日の試合はSO曽我部を80分フル出場させると明言し、この試合を曽我部のテスト試合と位置づけていたようです。そのため、リザーブにはクッキー&銀さんの名前がありません。

曽我部は清宮監督の期待に応え、すばらしい活躍をしてくれました。さすがファンタジスタと呼ばれるだけのことはあります。俺は、曽我部の出る試合をこんなに長く見るのは初めてだったんですが、彼はレベルが違いますね!

まず8分には自らトライ、そして自らゴールを決めました。このトライよかったです。去年の大学選手権準決勝の森田を彷彿させるようなトライ。パスすると見せかけて自ら突っ込む、そのときの身のしなやかさはとても2年のブランクがあるとは思えませんでした。そして、コンバージョンはけっこう慎重に蹴ってました。五郎丸はそんなに時間をかけずに蹴っていたと思うんですが、曽我部はじっくり時間をかけて狙いを定めて蹴ってました。試合中も絶妙なキックを連発していましたし、蹴ってもよし!のようです。

その後はパスでBKのトライを演出。名物のロングパスもありました。あれは追いつけません。相手のディフェンスラインがそろう前にアウトサイドにボールを運んでしまうので、アウトサイドががら空きになってしまうんですね。ボールをもらった選手は走るのみって感じでした。

そして度肝を抜いたのが宙高く後ろに放り投げたパス…、衝撃でした。ラインアウトを前ではなく後ろに投げたようなパスでした。これが菅野に渡りトライ成功。もちろん筑波は前に放ると思っているのでついて行けるわけがありません。菅野もびっくりしたような顔でトライを決めてました。

また後半30分から隆道、三井、曽我部の啓光ラインがついに実現。三井も嬉しそうでした。ちなみに三井もトライを決めてます。これもパスを放るのかと思いきや相手の穴に飛び込むいいトライでした。思わずジャンプしてトライしてました(笑)三井、曽我部はやはり相性がいいですね。三井が出てから10分間で3トライ!(うち1トライは百合の幻のトライ、ノックオンではないぞ!)。

とまぁ、ここまでは曽我部のいいところを書いてまいりました。試合後のインタビューで清宮監督は「今日の試合は、いい所も悪いところも全部曽我部でしたね」とコメント。そう、悪い面も出てしまいました。筑波は曽我部のパスを狙ってたみたいなんですよね。どこに放るか分からないパスなんですが、どうも曽我部は感覚で投げる人らしく、あまり周りを見ないでパスを放ってしまう癖があるようです。今日の試合は見事にパスをインターセプトされ、筑波の10番が50メートル独走トライ…。相手にパスしちゃいけません。去年の大学選手権決勝でも後藤翔太がやってしまいましたが、僅差の試合でああいうミスが出ると命取りになります。

しかし、この点に関して慶應の上田さんは「あのプレイは曽我部のいいところでもあるんですよね」とフォロー。つまりハマルときはハマルが、ダメなときはダメなんだと、そう割り切るしかないということなんでしょうかね。

あと、BKが若いことが気になりました。スタメンは4年生が三角一人、後は全員3年生です、BKリーダーの不在は確かなようですね。曽我部は遊んでますし、曽我部ワールドを抑える人も必要かもしれませんね。曽我部はハイタックルをして注意されたりとまだまだ軽いプレーが目立ちます。首藤あたりに頑張ってもらわなきゃです。もし、今村が復活して三角がリザーブに落ちたら4年生0人になってしまいう危険性もあるし、3年生の成長を促したいです。


さて、まぁ、何にしても見てておもしろい試合でした。曽我部が出るとおもしろいですね。次の帝京戦も楽しみにしたいと思います。



PS.なお、西の雄・同志社大学も関西学院を相手に71対14で勝ちました。関西は今年も同志社の独走ですね。正面は今日は4トライだそうです。この人も相変わらずレベルが違いますね(笑)今年の大学選手権の決勝では、ぜひ同志社と当たりたいものです。