おじゃったもんせ

コーヒーなど召し上がりながらごゆっくりどうぞ

平成30年度 姶良市歴史民俗資料館「ふるさと歴史講座」(1回目)「日本の貨幣流通の歴史」・・・姶良市姶良公民館

2018-05-26 18:20:37 | ふるさと歴史講座

5月26日〔土)姶良市姶良公民館において平成30年度 姶良市歴史民俗資料館「ふるさと歴史講座」(1回目)が開催されました。13時30分から受付が始まり、受講料を支払って、講座日程資料、1回目の資料、姶良市歴史民俗資料館への入場優待券などをいただきました。

14時・・開会挨拶(姶良市歴史民俗資料館 館長)・・前館長が勇退され、今年度から館長に就任することになったが、6年前に姶良市歴史民俗資料館には務した経験もあるので講座の充実に努力したいと前置きして講師の紹介などがありました。

講師の姶良市教育委員会 岩元康成 氏が登場して、パワーポイントを使って「日本の貨幣流通の歴史」について講演が始まりましたので、その一部を紹介します。

〇貨幣の機能①交換手段②価値尺度③価値貯蔵 〇世界の貨幣①貨幣の始まり②原品貨幣③金属コイン 〇中国の貨幣① 戦国時代は各地の貨幣の形が異なる・・原品貨幣の継承②始皇帝時代に貨幣の統一③開元通宝が鋳造・・12世紀以降に日本に輸入 〇日本の貨幣鋳造のはじまりと古代の貨幣制度①7世紀後半貨幣鋳造が始まる②和銅元年(708)③都城の造営などの費用を目的に鋳造 〇中世日本の貨幣①中国銭の流入②銭の使用の許可③代銭納・・税を銭で納める④日本での中国銭利用の特徴●唐価値使用の原則:1枚の銭を1文として使用●銭の中心に紐を通して使用●100文(1貫)=97枚の1文銭 ※鹿児島県内で出土する銭・・中国以外で琉球や朝鮮の銭も出土

〇金と銀・・●16世紀、新たな金山・銀山の開発、金銀が増加●16世紀までは日本は金を輸出、銀を輸入→金を輸入、銀を輸出に転換●中国で納税時に銀を使用→日本石見銀山で大量に算出された銀が中国に 〇加治木銭・・●表面が洪武通宝で背面に「治」が最も多く「木」「加」と少なくなる●「加治木古老物語」等で加治木の銭屋町が作られたことなどが記載されている 〇近世日本の通貨制度・・①三貨制度:金貨・銀貨・銅銭の交換比率を定める・・等価値使用の原則に戻すために国内の政権が貨幣を鋳造②金銀貨の改鋳・・●5代将軍綱吉:財政状況が悪化→質を下げてを新たな金銀貨を作った。財政状況は一時的に好転したが物価の高騰を招いた。●6代将軍家宣の時代に金銀の質を元に戻す。

〇西洋列強との貨幣をめぐる攻防・・西洋諸国は日本と国際市場での金貨の交換レートの違いで利益を得る 〇明治の貨幣制度・・●明治維新直後は江戸時代の状況にまま.各藩は金銀貨を偽造→海外市場に流れ外交問題に ●1871年の新貨条例:通貨単位が円・銭・厘、円形硬貨、10進法を採用。

今回の講演の一部を紹介しましたが、詳しくは資料をスキャンして添付してありますので、参考にしてください。

15時30分・・閉会挨拶(姶良市歴史民俗資料館 館長)・・講師へのお礼の言葉の後に次回の講座の予告及び刊行物の紹介があり散会しました。

今回、受講してみて、「日本の貨幣流通の歴史」及び東アジアの通貨等について理解を深めることができたので、参加して良かったと思っています。

会場の様子を写真で紹介します。

開会前の会場全景

開会挨拶

講師挨拶

講演の開始

講演の一部

講演の最後

閉会挨拶

※写真をクリックすると拡大し、左上の←をクリックすると戻ります

         

    

 

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小烏吹矢同好会282回目の練習... | トップ | 「加音オーケストラ」第36回... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (藤井)
2018-05-27 10:38:25
加治木銭を含め、貨幣の歴史が体系的に整理され、面白かったですね。加治木銭が琉球貿易で使用された可能性についても言及され、興味がありました。有難うございました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ふるさと歴史講座」カテゴリの最新記事