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姶良市歴史民俗資料館「ふるさと歴史講座」(5)「三十六歌仙額の世界」・・・姶良市姶良公民館

2018-02-03 16:56:59 | ふるさと歴史講座

2月3日14時~ 姶良市姶良公民館において平成29年度 姶良市歴史民俗資料館「ふるさと歴史講座」(5)「三十六歌仙額の世界」~島津義弘と帖佐八幡神社~が開催されました。この講座は当初9月に開催することになっていたのが台風で延期され今日開催されたものです。

〇開会挨拶(姶良市歴史民俗資料館 館長)・・講師の紹介・・講師の姶良市文化財係長 深野 信之 氏 が紹介されました。

講師が登場して、配布された資料及びパワーポイントを使って「三十六歌仙額の世界」~島津義弘と帖佐八幡神社~」について詳しく説明されたので、その一部を紹介します。

三十六歌仙とは・・藤原公任による歌合形式の秀歌撰「三十六撰」に基づく36人の代表歌人をいう。・・・

三十六歌仙額を奉納するまでの経緯・・島津義弘は1554年(19歳)で岩剣城の戦いで初陣して以来、姶良地方の平定、薩摩一国の平定、薩摩・大隅・日向三州平定、豊臣秀吉の九州進攻、朝鮮の役、関ヶ原合戦を経て、徳川家康による島津氏の本領安堵が決まった後の1604年(69歳)に帖佐八幡神社三十六歌仙額を奉納している。

帖佐八幡神社・・姶良市鍋倉にある神社で、鎌倉時代の1282年頃、京都の石清水八幡宮から下向した善法寺法印了清が勧進したといわれている。島津義弘は帖佐在城時(1595年~1606年)に厚く崇敬し、たびたび武運を祈願している。・・(関ヶ原合戦後に三十六歌仙額を奉納)

〇額に描かれた図像と文字・・額は杉板で作られ、寸法は縦44×横31×厚さ1.7㎝。表面は 画面を上下二段に分け、上段に歌一首を墨書し、下段に歌仙像を描く。歌の背景と歌仙像には、白・朱・青・紺などの顔料が使われているが、遺存状態は悪く、ほとんどが剥離した額も見られる。

額の裏面には次の事項が記されている。①歌仙の番号 ②大檀主 ③筆者 ④本願主 ⑤画師 ⑥施主 ⑦成就年月 ※1大檀主は全て島津義弘となっている。※2施主には島津義弘の奥方、娘の他に身近にいる家臣等の名前が記入されている。

〇島津義弘の死去・・1619年(85歳)加治木で死去・・鹿児島福昌寺に葬られる・・義弘に殉じた家臣13名・・(以上で講演を終わりました)

〇閉会挨拶・・姶良市歴史民俗資料館 館長・・講師へのお礼の言葉の後に次回の講座の予告の説明等があり、散会しました。

今回受講してみて、三十六歌仙額及び島津義弘の生涯と帖佐八幡神社について理解を深めることができたので、参加して良かったと思っています。

会場の様子を写真で紹介し、資料の一部をスキャンして添付します。

開会前の会場全景

開会あいさつ

講師あいさつ

講演開始

講演の最後

閉会あいさつ

※写真をクリックすると拡大し左上の←をクリックすると戻ります

    

    

コメント (1)    この記事についてブログを書く
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1 コメント

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Unknown (藤井)
2018-02-04 10:45:14
お疲れさまでした。解説の中で、施主に明人の黄友賢、朝鮮陶工の金海と思われる名前があるということを初めて知り、有意義な講話でした。有難うございました。
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