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平成30年度 「ふるさと歴史講座」(3回目)「副葬品からみる古墳時代」・・・姶良市姶良公民館

2018-07-21 20:05:15 | ふるさと歴史講座

7月21時日〔土)姶良市姶良公民館において平成30年度 姶良市歴史民俗資料館「ふるさと歴史講座」(3回目)「副葬品からみる古墳時代」が開催されました。13時30分から受付が始まり、3回目の資料をいただきました。

14時・・開会挨拶(姶良市歴史民俗資料館 館長)・・講師の紹介などがありました。

講師の姶良市教育委員会 永山はるか 氏が登場して自己紹介の後に、パワーポイントを使って「副葬品からみる古墳時代」について講演が始まりましたので、その一部を紹介します。

〇古墳時代の概要・・●古墳時代とは・・時期:西暦250年~西暦600年頃(約350年)→全国で20万基ほど築造・・前方後円墳という同じ形の古墳が北は岩手県から南は鹿児島県肝属町まで広範囲に造られる。●時代区分とその特徴・・埴輪や副葬品の品目や形の変化などにより前期~後期に3期区分できる。→古墳築造の動きの変化にも対応→当時の情勢も映し出す。

①古墳時代前期(3世紀後半~4世紀後半)・・前期前半は墳丘長200m以上の前方後円墳が奈良県東南部のオオヤマト古墳群を中心に築造される。・・・②古墳時代中期(4世紀末~5世紀末)・・東アジア情勢が緊迫する。それに伴い、朝鮮半島の百済国と倭国とが外交関係を強める時期。倭国は朝鮮半島へ出兵・・最先端の鉄製品、騎馬戦術の導入、その他の技術や文化も伝わる。→大型前方後円墳の中心が奈良盆地から大阪湾沿岸へ移動。③古墳時代後期(6世紀初頭~7世紀前半)6世紀後半には、大王墓と考えられる古墳で前方後円墳が作られなくなる。

〇南九州の古墳の種類・・①高塚古墳(古墳時代前期~後期)・・前方後円墳・円墳など墳丘を高く盛る古墳。宮崎平野~志布志湾沿岸に多く分布。②板石積石棺墓(古墳時代前期~中期)・・板状の石を立て並べて石棺を作り、天井にかけてドーム状に積み上げる墓。③地下式横穴墓(古墳時代中期~後期)・・地中に向けて穴(竪坑)を掘り、横向きに羨道を掘り、遺骸や副葬品を納めるための玄室を設ける墓。

〇南九州の古墳出土副葬品の代表例 ●前期・・三角縁神獣鏡、●中期・・蛇行剣、U字形鍬鋤先舗他 他 ●後期・・鹿角刀装具他

〇まとめ・・南九州の古墳出土の副葬品からみえてくる特徴・・東シナ海ルートと太平洋ルート・・半島系資料の集中→朝鮮半島との直接的な交流・・今回の講演の一部を紹介しましたが、詳しくは資料をスキャンして添付してありますので、参考にしてください。

15時30分・・閉会挨拶(姶良市歴史民俗資料館 館長)・・講師へのお礼の言葉の後に次回の講座の予告があり散会しました。

開会前の会場全景

開会の挨拶・講師紹介

講師の自己紹介

講演の開始

講演の最後

閉会の挨拶

※写真をクリックすると拡大し、左上の←をクリックすると戻ります

         

      

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1 コメント

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Unknown (藤井)
2018-07-22 11:04:00
古墳と副葬品について、良く纏めれており、面白かったですね。特に、えびのや鹿屋で発掘がで進み、ニュースでも報じられましたが、その位置づけが分り、大変参考になりました。有難うございました。
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