80歳に向けて・「新風来記」・・・今これから

風来居士、そのうち80歳、再出発です。

インディアン・サマー

2015年11月06日 18時38分32秒 | 考える
11月4日(水) 快晴

ゆっくり、止まらずに。 

人は見かけ通りとは限らない。
当然、私自身もだ。

本当は、彼と行動を共にして生きていきたいのだが、
私の思い込みかもしれないが、どうも彼から避けられているらしい。

私に対して、何も言わず、何の反応も示さない。

信頼感が、あるのか、ないのか?
実際、彼にとって、私はどういう存在なのか・・・?? 

どうありたいのかは別にして、
本当のところ、どうすれば良いのか?

彼に縛られている。
心ならずも、そう感じている。

気の迷い・・・。
そう、本当は、彼の心が読めないだけの話だ。 

・・・・・・・・・


11月6日(金) 快晴 

私が目覚め、起き上がったとたんに、彼が、パソコンを切り、布団に潜り込んだ。 
どうやら、彼は、意識的に、私を避けているような、そんな気がする。

軽蔑か、怖れか・・・?

多分、語るに値しないという「軽蔑」からなのだろうが。

実際のところ、それはそれで当然なのかもしれないが、
個人として、その辺りが、なぜかいやらしく感じる。

それならそれで、言ってくれればいいのにと思う。

気のせいかもしれない。
普通の対人関係としては、ごく当たり前のことなのだろうか?


私は一人、葉巻に火を付ける。

葉巻の煙は、一時、私の戸惑いを包み隠してくれる。


・・・我ながら、惨めな気持ちだ。 


窓の向こうは、今日も快晴。 ・・・2005年11月6日(金) 午前7時半。

よく晴れた朝、私は何をすれば良いのか分からなくなっている。


この状況を、いかに解決すべきか?
一口大福をやけ食いしつつ、意味もなく、葉巻を燻らす。


最悪・・・。 

この状況を・・・。
いや、多分、今日もまた、この雰囲気に耐えきれず、
独り逃げ出すことになるのだろう。


遠慮などでは、さらさらない。
多分、それは、自分の無力感への恐れだろう。

何も解決せず、総て、先送り。
自らの無力を実感するのみ。 


タロットカードをめくる。

1枚目
REVENGE VICTIM 復讐 ・・・何に? 誰に?

2枚目
FEAR VICTIM 怖れ ・・・孤独への??



タバコに手が伸びる。 
今日、・・・金曜日、何をすべきか・・・?

流す涙があるというのは良いことかもしれない。 
心が浄化する・・・ような気がする。

私は、今、乾ききっているような気がしている。


耐えきれずに、光の中を、行く当てもなく彷徨い歩く、69歳の老いた亡霊。 
思えば、もともと望まれずに、この世に生まれ出た存在だ。


・・・・・・・


インディアン・サマー (小春日和)・・・? 
明るい光の中で、誰も私の影を見ることは出来ない。