氷雨降る

黙って傍にいてくれる、
ただそれだけで僕はいい。

よくよく考え直してみれば、
これって、かなり虫がいい。
何の保証があるでなし、
いつまで待っていろと言う？


11月2日(月)
　
朝から冷たい雨、それも、かなり強い降りだ。
窓を開けると、
身震いする冷気、風、雨音が吹き込んでくる。

人とは、本当に勝手なものだ。
ずっと仕事が欲しい、欲しいと言い続けてきたのが、
一転、今日は仕事がなくて、本当によかったぁ～となる。


残り少ないタバコに火を付ける。
ふと、時計に目をやると、8 時半を過ぎたところだ。
そろそろ 会社では 仕事が始まる。

空は、6 時過ぎに目覚めた時と、さして変わらないように見える。
タバコの煙がゆらゆらと鼻先をかすめていくのを、
腕を組んで、ぼやぁ～っと眺めている。

今日は何をしようか・・・？
隣に寄り添うひとでもいればいいのだが。
まぁ、取りあえず、本でも読むか。


成功したい・・・!!
50歳になった時に思った。

成功したい・・・!!
60歳になった時に思った。

成功したい・・・!!
あと半年で70歳になる。

成功したい・・・!!
今なお、思い続ける。

本当に、あきらめの悪い男だ!!
今さら成功して何になるというのだ？


ベランダの手すりに、雨のしずくが連なっている。
冷たい・・・。

相変わらず、空咳(?)が止まらない。

9 時・・・？　　時間の経つのが速い・・・？

・・・思わず、身震いする。
こうして、為すこともなく、分厚い雲をながめていると、
身体の奥底から、心の底から、凍えてくるような気がする。　

もう、冬なんだなぁ・・・!!


成功する癖づくり
「成功する人はいい習慣を持っている。
　手紙を書く、メモを取る、本を読む。
　どこへでもフットワーク良く飛んでいく。
　その日にあったことは、その日のうちにやってしまう。
　こういう習慣を身につけ、癖にまでしてしまうことが大切。」
　　　　「船井論語」(成功篇)　船井幸雄述　中島孝志著