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関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

水連疑惑と市の責任を追及!

2008年12月05日 | 市政全般

 昨日の一般質問で、鶴岡水泳連盟の汚職問題に関わって、市の管理責任の問題を取り上げました。
 「時の話題」ということではなく、市政の本質に関わる問題だと思って取り上げましたが、それでもマスコミに取り上げられると、なんかウレシイです。

 要旨は以下の通りです。


<市と水連の関係>
  ①市が水連に「プール水質、機械管理、監視及び窓口業務」を委託するという関係。
  ②水連が主催するスイミングクラブ(SC)で市民プールを利用するという関係。
 市は業務委託については当然委託契約を結んでいるが、プールの利用に関しては、契約を結ばず、一般市民の利用と同様に扱ってきた。ここに問題があった。
 ☆SCが市に支払ったプール使用料は、3千万円弱、市は、「市民が個人で利用する時と同じプール利用料規定にもとづいて、人数に応じて受け取ってきた」と言う。

<水連は「特別の利用」>
 ①コースを占有利用するという利用形態。
  今議会に提案された利用料改定案の中で、新たに1コース毎の占有利用の料金が提案されているが、これまでの水連の利用方法が規定外のものであり、従って料金設定が不適切であったことを認めたというこ。
  なお、水連が支払った利用料2978万円は、H19年度の市民プールの利用料収入全体の87%を占める。
 ②市民プールの自動販売機は水連の申し出を市が許可したもの。施設内でプール利用以外の収益事業が認められてきたということ。
 ③売店収入を得ている。市民プールで売店事業をおこなうことに、市はいつ許可を与えたか。

<不公正な管理>
 市が、必要な利用契約、ルールの設定を求めてこなかったことが、市民の健康と福祉のための公の施設である市民プールの管理として問題であった、言い換えれば、水連に対して、不公平・不公正な優遇をした。
 新しいプールでの市と水連の関係が始まった時の水連の会長は、当時防衛庁長官であった代議士の後援会長
 市の対応が公の施設の管理として、公正で適正なものであったのか、見解を求める。

<監査の実施>
 ①市が管理委託した事業で、警察によって違法行為が摘発される事態となっている。
 ②規定を逸脱したプールの利用が長年おこなわれていて、その利用を通して、多くの市民から年1億1千万円を越える会費が集められ、剰余が違法行為に使われた
 市のこれまでの対応を総括する上でも、今後のあり方を検討する上でも、市として事態の全容を把握することが必要。

<今後のSCのあり方>
 SCの事業について、市が直接運営することも含めて、事態の正常化と、将来の健全な事業運営に市が責任を持つ必要がある。
 剰余の使い道や、そもそも会費から生まれる剰余の適正な規模なども含めて、今後の市の関与についてどう考えるか。

教育長答弁
<遺憾の意>
 鶴岡水泳連盟代表者が傘下団体の預金口座を指摘に流用したとする業務上横領事件は、教育委員会としても極めて遺憾、残念。
 市民プールは、水泳が盛んである本市において、「たくましいよい子を育てよう、泳げない子のいない町にしよう」という鶴岡水泳連盟の方の強い思いから市がその要望に応えて整備した施設。
 以来、健康でたくましい子どもの育成の場、市民の健康体力づくり、交流の場、として無くてはならない施設、その中心的役割を果たしてきたのが鶴岡水泳連盟。
 しかるに、その場所で家宅捜索などあってはならないことがおこったことは、プールに通う多くの子ども達を始め、市民の皆さまに大きな不安を与え、ご心配をかけしたもの。

<組織体制見直しの申し入れ>
 市は、逮捕の報道がなされた11月21日に、水泳連盟に対し、組織体制を抜本的に見直し、信頼回復に努めることとあわせて、一刻も早く立て直しを図り、青少年の健全育成や市民の健康、体力づくりのために、これまで以上の役割を果たしてもらえるよう市長名で強く申し入れ。

<自販機・売店>

 自動販売機は、市民プールには現在6台。スポーツ課が管理する施設では、全体で33台、市民プールが特別ではない。
 売店は、水着や帽子、ゴーグル、選手のユニフォーム等、プールで必要とするものを会員の注文に応じて販売。会員、プール利用者の便宜を図る目的で、特別な許可は出しておりません。

<適正な管理?>
 委託業務においては何ら問題はないと判断。
 使用も、一般開放や部活動など、他の団体に大きな支障はこれまでも無かったし、自販機などの販売行為も問題無し。市民プールの管理に落ち度があったとは認識していない。
 水泳教室の実施は、市民プールの有効活用はもとより市民の健康、体力づくり等、本市のスポーツ振興に大きく貢献している。

<監査不要??>

 市が鶴岡水泳連盟に委託している業務は、プールの水質と機械の管理、及び一般利用における監視と窓口業務。
 契約で定められた内容、時間によって遂行された業務の対価として、受託者である水泳連盟に、人件費分の委託料を支払い。
 これまで、委託業務は何ら問題なく経過、この限りでは、委託契約は適正に執行されており、改めて監査の必要は無い。
 利用者に対して市が団体固有の会計状況を監査することはなじまない。

<今後のあり方>
 基本的には民間団体内部の問題で、当該団体が自ら改革すべきことだが、市の施設に家宅捜索が入るという不祥事であること、多くの市民に多大な不安や心配を抱かせる事案であることから、組織体制の抜本的な見直しがはかれるよう、教育委員会としても適切に指導して参りたい。
 水泳連盟の果たしている役割は非常に大きい。原点に立ち返ってもらうことが何より必要。さまざまな立場の方々から、ご意見を頂戴しながら改革をすすめていくよう、指導、助言を続けていく。
 可能な限り、民間の運営を継続していきたい。

関再質問
<それでも「適正」か??>

 収支決算で900万円の積み立てをしているが、累計が書いていない、どのように使われているのかご承知なのか。
 この会計の方に1600万円余りの市の委託料が入っていて、市民の皆さんからの1億1千万円を越える会費も入っている。人件費も8千万円余り計上されて委託業務をやっている。
 そのお金がどうなっているかわからないという状況。
 監査報告書には、「適正に処理されている」というふうに認定。
 これでは、公金を適正に預かって、適正に執行するという能力のある組織とは認められない。改めて伺いたい。

<職員の問題>

 ただすべき問題の一つとして、職員の退職の問題もあった。
 平成19年度に一年間に5人の職員の方が解雇され、或いは退職に追い込まれ、その内一人は、水連を相手取って訴訟。
 SCは、先ほど教育長が述べた通り、鶴岡のスポーツ活動でも取り分けて大きな貢献をしてきたが、それは、役員と職員が長年に渡って努力して、果たされてきたもの。
 そういう方々が不当にも解雇に追い込まれる、職場を追われるということが起こったとすれば、これはゆるがせにできない問題。
 その経過の中にも必ず今回の不祥事につながる問題、総括すべき問題が含まれている。
 市としても、「さまざまな方々の意見を聞いて」ただしていくということですから、職員の方々、退職された方々の意見もよく聞いて、この問題も解決を援助し、組織の立て直しを図っていただきたいと思うがどうか。

教育長 
<問題無い!>

 SCは、水泳連盟が展開している一事業ということですので、委託については問題はないと考えております。
 ただこのような問題がありますと、委託する団体が適正な判断ができ、市民の信頼に応えうる活動ができるように、しっかりとした組織体制をつくり直すということがまず課題。
 長期的に選手育成やら合宿やら設備充実設備充足と積み立てること自体は問題はない。
 実態を組織内で明確にしていくと部分は是非これから是正をしてもらいたい。

<職員の問題> 
 どのような職場であっても、そこで働く方々の意見を聞いて不都合な点が有れば改善をしていくということが当然有るべき姿。
 水泳連盟でこれまで適正を欠くことがあったとすれば是正すべき。
 しかし、人事、処遇に関することは、雇用者がその責任をおうべきことであり、市が直接なにかをおこなうことではない。
 ただ、望ましい方向をめざす点では、我々も努力していかなければならないと思いますので、必要に応じて助言や申し入れをしていきたい。


<市の認識は問題>

 問題認識がないということは、市の公の施設のあり方として問題。
 今回の横領などの事件は、近年水連の実権を握ったとされる、一部の役職員がおこしたもののようだが、その方々が直前に起こしている問題、雇用問題も見逃せない。
<不公正の継続>
 水連に対して、公正を欠く優遇がされてきたのではないかと申し上げた。
 このことは、教育長を始め現市長も関わっていない頃に始まったことだが、それを「問題でない」という訳だから、不公正さというものが、今の市政にも引き継がれていると、見なくてはならない。

<徹底追及するぞー>
 この間、長い間、水連の活動を支えてきた役員・職員の方々にお話を伺ったが、本当に自分たちのこれまでの努力に泥を塗られたという無念の思いがヒシヒシと伝わってきた。
 こういう方々の思いに応えるために、それからクラブに参加している子どもを始めとする多くの市民の方々の思いに応えていくために、これからも、市の関わりのあり方ー今日の認識では不十分ーをこれからも正していく。