関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

小学校PTA研修会~子どもの発達・成長の促しと家庭教育

2007年09月09日 | 子育て・教育
8日(土)、息子の通う朝暘第一小学校のPTA「致道会」の教育講演会に保護者の一人として参加しました。
 毎年この時期におこなわれているもので、例年、優れた講師を招聘する好評の企画ですが、今年は、山大地域教育文化学部の三浦光哉教授を招いて「子どもの成長・発達の促しと家庭教育」と題した講演がおこなわれました。
 三浦先生は、特別支援教育で全国にも名の知られた方で、鶴岡市の特別支援教育のアドバイザーとして市が取り組んでいる文科省のモデル事業を統括しています。
 8月3日には、鶴岡市教育委員会主催の教員向け講演会の講師もされたことは、私のブログにも書きました。
 
 その分野の大家が一般保護者向けに何をお話しされるか、興味を持って参加したのですが、特別支援教育の話しの前に、脳を発達させるためにはどうしたら良いかという、みんなが興味を抱いているテーマをわかりやすく、かつ面白くお話しして下さいました。
 そこから、「困っている子」「気になる子」について話しを進め、軽度発達障害が「脳の機能の問題」であり、「早く支援すれば大人になった時に困難性が少なくなる、気になったらすぐに相談を」と呼びかけられました。

 講演では、軽度発達障害を「誰にでもある、脳のタイプの問題」として、「大勢の中にいる人を探す時、端から順に探すか、全体を見回して特徴を探すか」などと、誰にでもある「性格(と普通思われている)」の問題から説明されました。
 「ご自分と奥様の家庭での行動の違い」などという実例も、大うけでした。
 障がいを持っている人も、普通に生きる権利を持っていること、社会(周りの人)が障がいのある方にどう関わるべきか、などなどを理論的に説明することも大事ですが、自分の問題と連続した、「普通の問題」として感じられるお話しで、大変関心しました。

 私は、参加者の質問の時間に、「夫婦は我慢するしかないと言うことがよくわかった。」「『脳のタイプの問題』と言っても、発達障害かそうでないか、程度問題では?」「先生方もただでさえ大変なところに、同じ体制で『特別支援教育』に取り組まねばならないということで本当に大変だ。三浦先生からも市長に『先生増やして』と言って欲しい」などと述べました。

 日頃市長に噛みついている私が、先生にそういうことを求めたので、周りの保護者の方々はハハハと笑っていましたが、三浦先生は、「先生が増えるかどうかはあくまで予算が許すかどうかだが、私からも求めたい」と言って下さいました。
 大変キッパリとした態度でまたまた感銘しました。

 前回の繰り返しになりますが、今の学校現場に高いレベルの特別支援教育を求めていくということは、先生方に非常に無理がかかるものと心配です。
 しかし、特別支援教育の推進自体は必要不可欠のものですから、そのことを現実のものにする増員などの具体的な手だてを行政の採らせるために頑張っていかねばなりません。